キャラメル箱とはなんぞや!?(基礎と落とし穴)

いきなりですが皆様何かしらの癖を持っておられるかと思います。それも物心ついたときからのものもあれば仕事や運動、趣味等々が影響されて癖になったものも多くあることでしょう。

かくいう私も、パッケージメーカーとしてキャラメル箱などの化粧箱の製作に携わらせていただくことでこの仕事に就く以前に比べて化粧箱に対する見方が随分と変わりました。

例えば…
陳列してある商品を見て、どんな意図でこの形状にしているのか?と考えたり、印刷もレギュラー4色を掛け合わせて表現しているのか?はたまた特色を用いているのか?もっといえば墨を用いて灰色や黒表現を行っているモノトーン風味のポスターにアクセントとして赤を使用しているものを見て上手にコスト削減しているなあ、と感心したりといったものです。

また電車内のポスターを間近まで近づいて観察していた際、人の肌色を優先的に表現した結果他の部分は妥協せざるを得なかったのだろうと作業者の気持ちに思いを馳せたり、自分ならここはもっと赤を出して…と考えたりと、あまりにもまじまじと眺めているものなので『そんなに真剣にポスターを見るやつおらんぞ』と友人から突っ込まれた次第ではあるのですが。。。。

もし印刷物・化粧箱を“じ~っ”と見ている人がいたら、その方は内容そっちのけで印刷そのものを眺めているかも知れません(笑)

ということで、かなり余談が多くなってしまいましたが、今回は、化粧箱の中でも先ほども出てまいりました。。。というか、意図的に出したという方が正解ですが(笑)。。。『キャラメル箱』について、色々と見ていきたいと思います。

『キャラメル箱』とはなんぞや?

キャラメル箱とは、その名の通り、もともとキャラメルを入れる箱に使われていたことに由来し、その形状を『キャラメル箱』と呼ぶようになりました。

このキャラメル箱は『サック箱』とも呼ばれ、両方向のフタが同じ面についているものを『正サック』と呼び、フタの付いている面が異なるものを
『逆サック』と呼びます。ので、上記左側の画像は『正サック』ですね。

※右側の『底ジゴク(底組み箱)』の形式も覚えておいて下さい。後ほど出てきますので。

最もオーソドックスで、最もローコストな箱と言え、用途としては、比較的に手軽なもの・安価なものに使用されることが多いです。

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では、なぜ、サックというのかと言うと・・・
おそらくですが、英語で“サック”は“袋”と
いう意味で、その袋を作る時の様に貼るので
サック貼り・・・かな?
・・・あくまで自説です!(笑)

このサック貼りという言い方が、自動製函機
を最初に作られた時にサック貼りを貼ってい
たので、サックマシンと呼ばれるようになった
そうな・・・

詳しくは、菅野製作所のホームページに書か
れているのでご興味のある方は“サック貼り
 由来”で検索してみてください。

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いまも昔も『高級感のあるパッケージが・・・』というご要望は多く頂きますが、逆に、手軽さ・安さを強調したい場合はオススメしたのが、このキャラメル箱という形式です。

 

『キャラメル箱』の使い方


さて、このキャラメル箱のもっとも単純な使い方は当然ですが上下の差し込み口から商品を出し入れすることです。

 

以上!

 

 

 

というわけにもいかないので(笑)、今回はそれに少し工夫を加えたキャラメル箱を紹介したいと思います。

まず一つ目はミシン目を入れることで上下の差し込み口を使わずにこのミシン目を利用して商品を出し入れ出来るようにする。です。

例えば楕円形にミシン目を入れてやればティッシュ箱のようになりますし、他にも“パイの実”や“ピノ(アイス)”のような形状にいれることも当然可能ですのでミシン目の形状を上手く考えれば何かしらの商品の形状を象ったように開封することもできるかもしれません。

ただしミシン目を入れることの都合上どうしても箱の強度という面では多少弱くなりますし、ミシンを切り取りやすいようにしようとミシン目を強くいれればそれだけ勝手に外れることも起こりえますしそれを恐れて弱くいれればお客様が開封するのに手間取ることにもなります。

 

次に、トレイを一緒に作製する。ということがあります。

これも単純な話なのですが、商品的に形が崩れやすいものなどをキャラメル箱に入れようとするときにそれを補助するため等に作製します。
そのような商品を入れるのに適した「ケーキロック式」と呼ばれるタイプの箱もあるのですが、組立作業の手間を省くためや、物が小さくて組立作業がし辛かったりするものなど、かといって形状を崩すわけにもいかない、と。そういったことに対応できるものになっております。

 

『キャラメル箱』は安い!?

 

先日お客様からキャラメル箱の見積もり依頼を頂いたのですが、その時の話を少し紹介したいと思います。

見積内容は無地のキャラメル箱でして、この箱自体も印刷を施した段ボールのトムソン箱の中に入れるもので要はパーツの多い商品の、細かいパーツをキャラメル箱の中にまとめて残りは段ボール箱に直接入れる。というものでしてであれば部材入れにすぎないキャラメル箱の方は見栄え云々はそこまで気にする必要も無いため印刷無しの白無地、原紙もコートボールというものでした。

さて、ここまでは良いのですが問題はこの箱の寸法でして、弊社HPお問い合わせ欄のサイズでいうところの幅が高さの7倍ほどあり、奥行きも高さの2~3倍、そしてその高さも非常に低い、つまりかなり背が低く幅の広い箱だったのです。

箱が細長いと工場のラインで糊付けのために折り曲げるときに貼り位置のブレが大きくなることに加えてこの箱は高さ自体も非常に低いためそのブレによる影響が大きいのでちょっと工場のラインで貼り加工を行うことは難しいと判断しました。

そのため弊社で打ち抜き作業を行って貼り作業は内職の手貼りで行うことにし、その見積もりを作成したのですが内職は少数の加工であれば準備費などにかかる時間が無い分機械貼りよりも費用が抑えられることが多いのですがこの見積は数量がそれなりにあり、そうなると機械貼りでの単価に比べて割高なものになってしまいました。

とはいえキャラメル箱で、と見積もり指示も頂いているし仕方ないか?とも思いましたが、いやしかし、お客様に内職作業になる分高くなる旨を連絡しました。すると「安くしたいからキャラメル箱でと依頼しただけなので形状にこだわりがあるわけではない。他に安くできる方法は無いか?」とのことでした。

さて、それならば内職でキャラメル貼りをするよりも機械で4角貼りの方が安く見積もることが出来ましたのでお客様にそのことを報告し4角貼りでの見積もりを提出しました。

通常貼り加工は糊貼りの箇所が少ないキャラメル形式(または底ジゴク形式【当ブログ中段くらいの画像参照】)の箱が最も安くなりますし、お客様もそのことを理解されていたため見積をキャラメル箱でご依頼され、私は私でキャラメル箱で指示を頂いているのでそれにこだわって内職作業を見積もったのですが今回の件のようにお客様から形状指示があったとしてもその指示の中からお客様が本当に言いたい事を見極めそれに応じるためにも普段から頭を使って一つ一つの見積もりをしなければと改めた次第でした。

 

まとめ

キャラメ箱の仕様・用途などは皆さんよくご存じの方も多いかと思いますので、今回のブログテーマは、やや面白さが欠けたかもしれません。しかし、今回一番言いたかったことは最後の【キャラメル箱=安いというわけではないですよ】ということです。

ので、先ほどもありましたが伝え方が何より大切なので、化粧箱・パッケージ等を手配される際には『(おそらく安いであろうから)キャラメル形式で!』と依頼されるのではなく、ストレートに『とにかく安くしたい』と言って頂いた方が、はっきり想いが伝わりやすく、もちろん我々にとっても非常に動きやすくなります。

化粧箱・パッケージとしては一番簡易なキャラメル箱でも、こういうことがあるのですから、他の部分ではもっとストレートに伝えないと伝わらないかと・・・・・化粧箱・パッケージって、結構奥が深いんですよ(笑)

 

 

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