オリジナルの箱を制作するのに、原紙について知っておきたい事

 

オリジナルの箱を製作するのに、色をつける印刷がなくても箱は作れますが、

原紙がなければ箱は作れません(笑)

原紙の選定は、箱のイメージや単価を左右する重要なポイントとなります。

ただ原紙となる紙は量販店等に置かれているわけではないので、いざ選ぶとなると

どんな紙を選んで良いのか分からない。逆に店頭に並んでいる箱を見て、これと同じ紙を

使いたいという位の選定の仕方になってしまいます。

実際原紙の種類は非常に多い上に厚み違いも加えると、相当数の原紙が存在するのです。

そんな原紙選定に役立つお話を少ししてみたいかと思います。

 

原紙の種類について

 

箱の制作に使われる原紙は板紙と呼ばれ、チラシやカタログなどに使われている原紙の

洋紙と区別されています。この板紙の種類については、大きくな分類で

コート紙、ノーコート紙、加工紙に大別されます。

コート紙は、原紙の表面を両面若しくは片面をコート(塗工)してあり、

その原料に古紙が配合されているいるかいないか、古紙配合されているなら

その配合率が高いか低いかで分けられます。その呼称は以下のようになります。

コートボール(古紙配合率が高く、片面コートで片面ノーコートのねずみ色をしたもの)
OKボール、マリコート、JETスター等

カードB(古紙配合率が高く、両面コートされているもの)
Newピジョン、New DV等

カードA(古紙配合率がカードBより低くいもの)
サンカード+、ユニフェイスW等

コートアイボリー(再生古紙が含有されていないもの)
ボンアイボリー、アイベストW、ウルトラH等

これらのコート紙、特にコートボールやカードBが紙器における取り扱いが多い原紙と

なります。価格もこの順番で高くなっていくのですが、商品のイメージが

高級なものであれば、コートボールは不釣合いな原紙になってしまいますし、

ダース箱(中箱)にアイボリーを使用するのも適当ではないように思います。

各々商品イメージ、商品価格に合わした原紙を選択する事が肝要となります。

またノーコート紙は、その名の通り表面をコートしていない紙となり、

そのナチュラルさから、健康食品や化粧品、和菓子等の箱に採用される事があり

印刷表現では出せない、原紙表面の風合いはコート紙にはないものとなります。

ただ、コートしていないから価格はコート紙より安いだろうと思われがちですが、

コート分の厚みのパルプ代がそれより高いのか、需要の違いなのかは分かりませんが、

コート紙より高くなってしまう事が多いのです。

加工紙については次の章で説明さしていただこうかと思います。

 

特殊な原紙について

 

原紙という言い方からすると、その原紙を使った2次加工をした紙を加工紙といいます。

2次加工といっても色々あり、ロール状の原紙にグラビア印刷を施した着色済みの原紙や

、エンボスロール(押し型)をあて、原紙表面に凹凸のある模様を入れた原紙、

中でも原紙にホイルや蒸着PETを貼り合せた加工紙は、化粧品やギフト箱、POP等

に多く使われており、商品の訴求効果を高く求めたり、高級感を出すには打ってつけの

原紙となります。ただ、2次加工をする手間も原材料もかかる為、価格は高く跳ね上がり

通常コート紙はキロいくらの重量売りとなるのが、加工紙は1枚いくらの枚数売りに

なってしまうのです。ただその費用対効果は大きく、多くのユーザー様が選択されるのも

事実なのです。

また機能紙と呼ばれる特定の機能を持たせた紙もあります。

板紙で代表的なものは、耐水紙、耐油紙が上げられ、これらは紙コップや冷凍食品の箱、

テイクアウトのパッケージやポテトの容器等、食品関連を中心に使用・保存状況に

あわせた用途に使用される原紙となります。

この様に原紙といっても多くの種類があり、その選択肢は多岐にわたります。

お客様のニーズがどこにあるのか、商品をパッケージングするにあたって

どのような原紙が最適なのか、ご相談していただければ適切な原紙をチョイスして

お勧めさして頂きます。

 

原紙の価格について

 

実はこの事をお伝えしたくて今回のブログを綴りました・・・

この夏過ぎに古紙配合率の高い板紙の値上げが行われました。

直近では年内にも段ボール価格も値上げされる予定です。

原紙の値上げには様々な理由があるのですが、一番の理由は原材料の価格上昇と

原油価格の上昇が挙げられます。

原材料はパルプと呼ばれる木材を中心とした植物の繊維で、この価格が諸事情で

値上がると、勿論原紙価格も上がっていくのですが、今回の値上げは古紙価格が

上昇した事による値上げです。先ほど記述したパルプの多くは森林の木材から

採取するのですが、環境問題や製造コストの面から全ての原紙がこのバージンパルプのみで

製造されているわけではないのです、原紙原料として一度製造した紙製品からリサイクル

されて作られる古紙原料も大きな原材料となり、特にコートボール、カードBなどは

古紙配合比率が50%を超えているわけですから、価格がもろに影響してしまうのです。

古紙の価格上昇は中国の古紙需要が多く、古紙輸出価格が上昇した為であり、

需給のバランスが価格に反映されてしまったのです。

・・・原紙価格は購入側の印刷会社がいくら踏ん張っても、確実に行われます。

だって、紙がなければ箱が作れないから・・・です。(笑)

箱の単価を構成するにあたって、原紙価格は大きな影響を持ちます。

その価格が上昇しています・・・、という事をお伝えしたいと思います。

 

箱の価格について色々と考えられるこの時期に、色々なご相談があると思います。

現行品のリニューアル、新製品の製造・・等々、何かお困り事がありましたら

気軽にお声を掛けて頂けませんでしょうか。宜しくお願い致します。

 

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