面付けを多くすることのメリット・デメリット

201509261

 

『面付け』とは、生産効率を高めるために
印刷材料となる紙の中に複数の生産対象物を
並べて一気に作業を進めるための割り振りのことを言います。

 

そして、一般的に、面付けを少なくすると単価が上がり
面付けを多くすると単価が下がります。

 

ただし、あくまでも一般的にということであって
ものごとには適性というものがあり、
面付けにおいても適正というものがあります。

 

今回は、面付けを多くすることのメリットとデメリットについて
簡単にお伝えしていきます。

 

 

面付けを多くすることのデメリット

まずは、デメリットからいきます。

 

冒頭で面付けを多くすると単価が下がります
と申し上げましたが、場合によっては
反対にコストが高くつくこともあります。

 

例えば、1,000ヶロットの商品を10面も20面も付けていては
型代はもちろん大変高いものになりますし加工代も高くなります。

 

というのは、印刷~抜きまでの各々の機械は、
1時間に数千枚以上のスピードで回転するため、
先程の1,000ヶロットの場合だと・・・

 

4面付  ⇒ 250枚通し
10面付 ⇒ 100枚通し
20面付 ⇒ 50枚通し
となります。

 

つまり、機械の稼働時間で言うと、
50枚通しも250枚通しも、
ほんの数分しか変わらないのです。

 

それゆえにコストも変わらない・・・・
と言いたいところですが、
実稼働の前に『準備・調整』の時間が必要です。

 

そのため、面付けが多い方が時間がかかりますので、
多面付にした方が、加工代もUPするということはあり得ます。

 

それ以外にもコストUPする要因はあります。
たとえば原紙代ですね。

 

それは、多面付けにすれば当然のことながら
より大きな原紙を使用しないといけないわけですが
これがボディブローのように大きなコスト付加となってくるからです。

 

どういうことかと言うと、生産における各工程では
必ず一定のロスが生じるわけですが
このロスは材料となる紙1シート単位でのロスとなります。

 

分かりにくいですよね。

 

要は、仮に印刷時のロス見込みとして
通常300枚掛かるとすると・・・

 

1枚の紙に商品を1個の面付けをしたのであれば、
商品のロスも300個となるわけですが、

 

1枚の紙に商品を6個の面付けしたのであれば、
商品のロスはなんと1800個となるわけです。

 

つまり、面付けを多くすればするほどに
加工ロスそのものは多くなります。

 

そういう意味では多面付けにおけるデメリットとも言えますし、
場合によっては余分なコストが掛かることにも繋がるというわけです。

 

 

面付けを多くすることのメリット

面付けを多くすることには
先のようにデメリットがあるわけですが、
決して面付けを多くすることそのものに
大きなデメリットがあるのではなく、
要はバランスが大事であるということです。

 

そこには、どれが正解というような
明確な線引きはなく、
それこそ、リピートがどれくらいあるか?
などの予測不能なこともその良し悪しは分かれます。

 

だからこそ、見積もり時に営業マンが悩んだり、
実際に生産する段階において
迷いが生じたりすることもあるわけです。

 

たとえば、≪総額は変わらない≫というのも悩ましいですね。

 

どういうことかと言うと、、、
『1ヶ単価は下がるけど型代はUP』と
『1ヶ単価は上がるけど型代はDOWN』と比較した場合に、
結局は総額では変わらないというパターンですね。

 

それ以外にも色々あるわけですが、ロットと面付けのバランスに
おいて何が一番重要かというと、それは『商品特性』です。

 

その『商品』が単発の一回こっきりのものであれば、
1円でも総額が安い方がいいですし、
リピート商材であれば単価の安い方が良いでしょう。

 

まぁ、細かい話をすればキリがないわけですが・・・

 

ここで、やっとこ『面付けを多くすることのメリット』になるわけですが、
総額はもちろん、1ヶ単価でも高くなっても多面付けにした
方が良いのはどういう場合か?ということです。

 

1つは、後々1回あたりの製造数が増える可能性が高い場合ですね。
これは、初回ロットが1,000ヶでも
後々30,000ロットで回す見込みが高いなら、
2面3面で作成せずに10面で作っといた方が後々得ですよ。
ということです。

 

そして、もう1つは、シリーズが追加していく場合です。

 

姉妹品というのではなく、カラー4色等の同色で、且つ、
同型のパート1・パート2・・・的なシリーズ展開していくような場合です。

 

そうすることで、多種小ロット低コスト製造が可能になり
将来的なトータルコストという意味だけでなく、
毎回毎回の1回あたりのコストも抑えられます。

 

もちろん、少ない面付けでも付合せは可能ですが・・・
分かりやすく説明しますと。

 

たとえば、A~Eはすべて同色同型のシリーズ商品とした場合に
A:100ヶ
B:500ヶ
C:400ヶ
D:700ヶ
E:1500ヶ
と、このような割り振りで各々の商品が欲しいとします。

 

・2面付けなら??
・8面付けなら??

 

いかがでしょうか?

 

詳しくは分からないでしょうが、
『おそらく8面付の方が安そうだ』
と気付いて頂けたかもしれません。

 

もし、どうしても分からなければ
下記の緑色のボタンをポチッと押して下さい(笑)

 

 

ということで、面付けを多くすることについてお伝えいたしました。

 

このメリット・デメリットを天秤に掛ける大半の場合は
ロットが少ないことによるものが多いですので
大量の生産をさせて頂ければこの迷いを回避できるかもしれません。(笑)

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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