目的に合った化粧箱を作るには、パッケージ材料を知らなければ!!

みなさんがパッケージを制作しようと思われる時、化粧箱のデザインや形状設計を

重視されますよね。今回は折角こだわるパッケージを作るなら、パッケージ材料にも

こだわりと知識を持って選定して頂けたら・・・というお話です。

パッケージ材料と言っても、その種類は多岐にわたります。

今回はその中でも、化粧箱の製造に最も使われている”板紙”を中心として進めさして頂きます。

”板紙”・・・?そう、我々印刷業界では厚い紙の事を板紙と呼んでいます。

厚いと言っても、単紙(1枚ものの原紙で、他の原紙と貼り合わせたりしていない原紙)の

状態で、チラシやカタログに使われている薄い紙(洋紙)と比べて、厚い紙なのです。

それでは”板紙”について少しお話を・・・

 

板紙の種類について

 

板紙の分類の仕方

分類の仕方は大きく分けて、原紙の中間層の古紙含有率と、表面のコート層の違いによって

分類することが出来ます。古紙含有率が高くなれば中間層の色は黒ずみが増し、少なくなれば

白さが増します。また、古紙はパルプ(繊維質)の長さが短くなってしまい、腰が無く、紙自体を

曲げていくと、ザックッと割れてしまいやすく、古紙の含有が少ない程、原紙にしなやかさが出て

折れ曲げに強いと言えます。

コート層については、基本的に厚い、薄いではなく、コートしているかしていないかと、

通常コートか鏡面仕上げかで違いをつけます。コート層表面の平滑性は先に書いた

古紙率にも影響され、古紙率の高い紙程、表面の平滑性は悪くなりボコ付いた紙と

なります。これもやはりパルプ(繊維質)が短のが影響していると言えます。

コート層の白色度も原紙中間層のパルプが影響し、古紙率の高い紙が白色度が

低くなっています。

また、コート層にさらに鏡面の圧胴を押し付けて、紙面に鏡面を転写させるキャストコートは

化粧品や、医薬品の箱によく使用されていましたが、最近では少し需要が減ってきてます。

それは、表面加工の技術が上がり、同品質のように見えるプレスコートが主流になって

いるからだと思われます。

 

板紙の種類

①コートボール   古紙率が高く片面のみコートが施されている板紙。

低価格で、規格寸法以外にも紙商さんが寸法を揃えており、

普及帯の商品によく採用されている。裏面がコートされていないので

グレーの表面が見える為、別名裏ネズとも呼ばれている。

 

②カードB        古紙率は高いがコートボールよりは低く、両面コートされている。

コートボール同様、規格外寸法も多く裏面も白い事からコートボールよりも高級感があり、

普及帯からワンランク上の商品まで、幅広い商品層に採用されている。

 

③カードA     カードBより古紙率が低い為、表面の平滑性も高い。普及帯の商品とは

差をつけたい場合や、高級帯の商品のコストを抑える時に採用されることが多い。

ただ規格外寸法がほとんど無い為、割付のコストメリットは出しにくい。

 

④コートアイボリー  古紙を含まないバージンパルプのみで作られた紙、コート面も両面、

片面とあり、片面コートでも中間層も白い為高級感があり、逆に裏面のコートしていない質感を

好まれる場合も多い。紙面の平滑性も高く、高級帯の商品に採用されることが多い。

 

⑤キャストコート   前述したコート面を鏡面仕上げした板紙。原紙ベースはカード紙も

アイボリー紙もあるが、価格が高く、一般商品群には中々採用されず、同品質のプレスコートを

表面に施すことが多い。後述する加工紙のベース原紙に使われている事が多い。

 

⑥ノーコート紙       表面コートを施していない原紙。コートをしていないのでパルプの風合いが

紙面に出る、コート層が無いことで通常の油性オフセット印刷では、濃いベタ色を刷ると乾きが

遅かったり、インクの滲みが出たりすることもある。

 

⑦加工紙     上記板紙の表面にホイルや蒸着PETを貼り合わせたり、グラビア印刷による

パール色や銀色、特色を原紙状態から印刷している紙。原紙表面が加工表面の仕上がりに影響

する為、高光沢、高平滑な加工紙を作る場合はキャスト紙が使われる。加工工程も多く、原紙も

高価な事から、単価は非常に高い。

 

他にもあるパッケージ材料!! 

 

上記は紙をベースとした材料の紹介でしたが、他にもパッケージ材料は沢山あります。

コンビニ店に多く陳列されている透明ケースは、原料はPP(ポリプロピレン)や

PET( ポリエチレンテレフタレート)であり、パッケージ材料ではポピュラーなものです。

透明ケースの優位性は中身が見える事により、お客様が開封することなく内容物を確認して

購買して頂ける事や、デザイン性が紙の紙器と異なる事が挙げられます。

これ以外にも、素麺や高級食材などに使われている桐箱は木材ですし、

高級焼き菓子等は湿気を嫌う意味もあり、缶の箱を使われる場合もあります。

また同じ紙材料でも、段ボールと貼合さした箱は重量物を収める時には有効であり、

厚紙を薄紙で貼り合わせた貼り箱は、高級感が出ます。

この様に、紙という材料以外にもパッケージ材料は多くあります。

 

目的に合ったパッケージ材料を!!

前述の様に板紙にも種類があり、化粧箱の目的に合った原紙の選定が必要となってきます。

一般的な普及帯の商品はやはり、包材単価を抑えることが一つの課題であり、原紙価格も

安く抑えたいという希望が優先されますが、安価だからといってなんでもコートボールでという

訳にはいきません。開封の際に裏面が覗くので裏面もコートしていなければいけない、

という場合はカードBという選択になりますし、同じ普及帯の商品でも仕上がりに差をつけたい

という場合は、カードAやコートアイボリーという選択肢も視野に入ってきます。

また、原紙はコートボールを使っても、デザイン的に4色表現する印刷で訴求効果を求めたり、

ビニール引きやプレスコートにより高級感を持たせる手法を使われる場合もあります。

ただ明らかにコンセプトがあり、例えば自然食品のパッケージではギラギラした仕上がり

よりは、ナチュラルさを求められることが多く、その場合ノーコート紙を採用され、紙面の

風合いを全面に出し、淡い印刷でナチュラルさを表現されたり。

逆に、競合他社の商品に比べてアイキャッチを高める為、蒸着PETを貼り合わせた

加工紙を採用し、お客様へのインパクトを少しでも高め、手に取って頂けるようにする

事も目的の一つとなります。

勿論、費用対効果を考えての選定になるのですが、費用だけが優先されると

せっかくのパッケージが低い価値のものになってしまう恐れもあるのです。

パッケージを考えられる場合に、商品コンセプトに合った原紙選定は

商品の売り上げを左右する要因にもなりますので、是非とも力を入れて

考えて頂きたい事項です。

 

材料によって、用途や目的がしっかりと確立されたパッケージは、

きっとお客様の目に止まり、手に取って頂ける信じています。

ここに書いた材料に付きましては、自社製造出来る、出来ないは別として、

製造のご相談はお受けできる材料ばかりですので、

どうぞご用命がありましたら、ケイパックまでご連絡下さい!!

 

 

ご質問・ご相談は下記よりお気軽にお問合せ下さい。
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