環境に優しいパッケージの作り方・・・

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いよいよ今年の最終のブログとなりました。

この一年皆様におかれましては、如何お過ごしだったでしょう?

いい事も、悪い事も、お正月が来るとリセットされるような気分は私だけでしょうか。

実際は年が明けるだけで、人間的成長も、事の成り立ちも変わるもんではないのですが・・・

そんな事は忘れて、新たな気分でお正月を毎年迎える私です・・・(笑)

さて、今年最後のブログネタは何にしようかな・・・、と考えていた時に、

お客様から、UV印刷は何故油性印刷より環境に優しいのか、簡単に説明して欲しいと

電話がありました。簡単にこのネタに飛びついてしまい、今回は環境に優しいがテーマです。

環境に優しいいと言っても色々あり、突き詰めていくと、我々の仕事の根幹を揺るがす、

パッケージレスというところまで行ってしまうのですが(汗)。

そこはそう大人の事情で、環境に優しいパッケージの作り方と題して、話を進めて参ります。(笑)

 

環境に優しいインキ

環境に優しいインキとは・・・

細かい条件でお話すると多く要因がありますので、ここは代表的なものを取り上げたいと思います。

先ずは、印刷に使用しているインキの違いで、環境への影響が少ないとされるもので

植物性インキがあげられます。植物性インキとは、石油系鉱物油と違い植物から抽出される油を

使用する事で、地球温暖化の緩和をはじめとする、空気を汚さないというメリットがあります。

抽出するまでの工程まで成長する際に、二酸化炭素を吸収し、酸素を発生させるという

光合成のサイクルのメリット。使用後の廃棄物として、生分解性があるという事。

そして、VOC(揮発性有機化合物)を削減して、大気汚染に対して影響力が少ない事が

あげられます。VOC(揮発性有機化合物)とは、大気中に揮発する有機化合物全般の総称で

トルエンやキシレンなどが代表的な物質であり、それらの及ぼす大気汚染により、

光化学スモッグやシックハウス症候群を引き起こす要因となる物質です。

通常の植物油インキにも、VOCは少ないながら含まれており、なお環境に優しい

ノンVOCインキ(VOCフリーインキ)もあり、使用をされておられる印刷会社も多いのです。

因みに植物油インキは、昔原材料を大豆に限定し、大豆インキ(ソイインキ)としてあったの

ですが、凶作等により入手が難しくなり、非食用の植物からも抽出した植物油インキとして

リスタートしたのです。

このVOC(揮発性有機化合物)の含有量が環境に優しいか否かの判断とされていることから、

通常の油性インキを使ったオフセット印刷と、UV印刷のUVインキにもその違いは見られ、

油性オフセットインキは石油系鉱物油である軽油が含まれており、言い換えれば

VOC(揮発性有機化合物)を含有しているインキとなります。またUVオフセットインキには、

基本的にはVOCが含有されていませんので、UVオフセットインキの方が上記の理由により、

環境に優しいインクとなるわけです。

 

環境に優しい印刷

そうなると、油性オフセット印刷では、植物油インキやさらにノンVOCインクを使用するか、

印刷方式をUVオフセット印刷で印刷すれば、通常の油性インキ使用のオフセット印刷より

環境に優しいとなるのですが、それ以外にも地球に優しい印刷方式があるのです。

それは水なし印刷と呼ばれている方式で、これは通常のオフセット印刷では

油と水の関係性を利用した(水の乗っていないとことにインクが乗り、それをブランケットに

転写した物を原紙に刷る)版を使用する印刷方法なのですが、これの代わりとなる

水なし印刷専用のシリコンゴム層を持った版を使い、オフセット印刷をする方法で、

通常のオフセット印刷で使われる”湿し水”には揮発性有機化合物となるアルコールが

含まれており、その”湿し水”を使わない水なし印刷は、水質汚染を防げる事や、

通常オフセットの刷版を作る際に使われる現像液にも、強アルカリ現像廃液が

排出されるため、産業廃棄物の回収が義務づけられたりしています。

このような点から、水なし印刷が環境に優しい印刷方式とされていますが、

専用の水なし印刷機を設備しなければなりませんし、印刷インキの特性上

(通常オフセット印刷インキよりも粘度が硬い)、裏移り(ブロッキング)や

紙の表面がインキに持って行かれるピッキング等を起しやすいと言われて

います。また印刷絵柄も不得意なものがある様です。

当社設備にはありませんが、環境に優しい印刷方法のご紹介でした。

 

環境に優しい原紙

環境に優しいと言えば、原紙選択も重要な要素です。

一般的に木材パルプを原料とする原紙ですが、この木材パルプの使用が環境破壊に

繋がり、地球温暖化の原因となる為、木材パルプの使用に関しては製紙会社各社が

色々と工夫をしており、最も一般的なものが古紙の再利用で、これは古紙からもう一度

パルプ繊維だけを取出し抄造して原紙を作るもので、板紙ではコートボール(裏ネズ紙)

が代表的な再生紙となり、両面コートのカードBや、配合率は落ちるもののカードAも

古紙パルプを配合された原紙となります。

また古紙パルプだけではなく、サトウキビの繊維を配合したバガス紙や一年草のケナフ

を配合したケナフ紙は非木材紙と呼ばれ、森林伐採を少しでも防ぐ意味合いを持つ

地球に優しい原紙となります。

 

この様に環境に優しいパッケージを作る為に、各々の業界が創意工夫をして

色々な開発が進められています。

我々パッケージメーカーは、これ等の材料を使用する事だけが、環境に優しい

と謳うのではなく、印刷技術を上げロスを減らす事や、ゴミを分別し再生に努める事、

定められた廃棄処理をキチンと行う事が、より環境に優しいパッケージの作り方だと

信じて、日々努力していきたいと思っています。

 

今年一年このブログに付き合って頂きました皆様に、感謝を込めてお礼を

申し上げると共に、来年もご愛顧頂きます様、何卒お願い申し上げます。

良いお年を!!

 

 

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