お弁当箱・飲料用箱の製作時にあった事柄いろいろ・・・

『弁当箱?』『飲料用箱?』と聞いてどういう箱を想像されますか?
普通に聞いているとそのまま聞き流してしまいがちですが、具体的に考えてみて下さいと言われると、おそらく皆さん個々人で全く違うものを想像していることでしょう。

ステンレス製のお弁当箱や、お子さんがいらっしゃる方はキャラクターの入った可愛いお弁当箱、飲料用で言えばビール瓶や牛乳パック・・・

たとえば、こんなものも飲料用の箱ですよね?飲料とは言っても栄養ドリンクとかで、これらを10本等々入れるダース箱のようなものです。ドラックストアさんとかで箱売りされていることもありますよね?

ということで、何が言いたいかと言いますと、たまにご依頼を頂く際『弁当箱のような形式で!』というようなことを言われることがあります。まぁ、この場合は我々に言われている以上、紙器に限定されるので、ある程度範囲は限られてきますが、それでも人によって『弁当箱』の形式は違うもので、そこから発生する勘違いが思わぬトラブルの元にもなったりします。

今回は、そんな『弁当箱』『飲料用箱』を作成した際にあった色々な出来事や問題点・注意点をまとめてみたいと思います。

ちなみに・・・上記の写真の箱って、結構スゴイんですよ!
何がスゴイの?って、中の仕切りが一体化しているということです。

よくご存じの、箱を起こすと一緒に底が出来上がるワンタッチ底(横底貼箱)のように、これは箱を起こすだけで、中の仕切りも出来上がっているという素晴らしい箱なのです。

仕切りが別パーツだと、箱を起こして、仕切りを組んで、箱の中に仕切りを差し込み・・・・・という手間がかかりますが、それを解消できるのです。ので、作業賃および時間の節約になるというものです。

ご興味のある方は、是非お問合せ下さい。

ということで、余談も入りましたが本題へ・・・・

飲料水の箱の制作で困った事に・・・

以前、お客様から下記のような相談を受けました・・・

ミニのガラス瓶3本セットの差し込みスリーブ(よくビール缶6本セットに使用されている缶を上下に巻き込んでいるようなスリーブ)で、ほんの少しだけ締め付けが弱く瓶が不安定になる、だけど充填の際に今でも少し強めにパックすると角から破けてしまう・・・、どうしたらいいだろうか・・・、というような内容でした。

形状、サイズはこのままで、大きくコストが上がらない方法で・・・との要望も同時にありまして・・・う~ん、ちっと困った・・・と。

そこで、まずは、単純に原紙の厚みを一番手上げて差し込みの嵌合を少しきつくしてサンプルを作成させていただいたのですが、原紙表面の裂け強度はあまり変わるものではなく、やはり裂けてしまうという結果になりNGとなってしまいました。

そこで、次に、表面加工をPP貼りに変えてみたらどうだろう?と考え、再度サンプルを作成しお届けしました。

 

 

ビンゴです!!!!

 

 

PP貼りをすることによって、原紙の伸びが無くなりタイトになり更に、表面の裂け強度も格段に上がり充填作業者の手間も省ける。

ということですんなり採用!・・・と思いきや・・・。PP貼りにすることでのコストアップが引っ掛かる・・・と。

ということで、その後も色々と考えてはみたのですが、結論から言うと、このPP貼の案でOKを頂きました。

あぁ、良かった良かった・・・という話ではなく、振り返って考えると、最終的にお客様は費用対効果と品質なのですが、そこまでにたどり着く過程も大事で、1つの提案だけでは『他に何かいい方法があるのでは?』と思うのが人情で、仮に【素晴らしい案】だとしても、そこに比較対象がないと分かりづらいということです。

もちろん、【困った!】を解決する【素晴らしい案】自体も重要で、そこは長年の経験とノウハウでクリアするのは言うまでもなく、我々は、それをいかに分かりやすくお伝えするかということにも注力していきます。

 

ワインボトルのBOXを制作したいという話を頂きまして・・・

輸入酒をパッケージだけ変えて(=日本で詰替えだけして)売りたいと、かつ、輸入酒自体も高めのものなので、高級感を出したいと言うご要望がありまして。。。ただ、いつものごとく(笑)予算がないと。

当初は、打合せさせて頂いた結果、やはり身蓋式のギフト箱にしたいとのこと。

で、
その他、ご要望もたくさんあったからでもありますが、御見積ご提出したところ、全然予算に合わないとのこと。しかしながら、お客様としては、高い輸入酒なので底ワンタッチ式の上からスポッと入れるタイプの箱にはしたくないと。。。。。

う~ん。。。
そこで、得意の(?)ヒアリング・ヒアリング・ヒアリング。
・形状としてはどこまでが妥協点か?
・予算的には??
・デザインとして、欠かせないのは?
・ブランドカラー等々変えられない色は??

等々、文章にすると当たり前のことのように感じますが、実際に、お客様のイメージ出力や、各種形状サンプル(もちろん持参しました)を見比べながら、『これは恰好悪いだろう』『こうすればどうか?』『ここの文字は共通色にしても良いのでは?』『ここの仕切は1パーツで行きましょう』等々、具体的なご相談を掘り下げていくことで、なんとか予算内で収めることが出来ました。少なくともお客様(というか、ご担当者さま)の納得いくものはご提示できたかなと。。。

ちなみに形状はこんな感じに!(ホワイトダミーでデザインが入っていない状態なので、これだけでは高級感がお伝え出来ないですが・・・画像はあくまで形状としてだけです。)

やはり、お客様とは極力コミュニケーションをはかり、極力そのご要望を、ご要望の真意をお聞きすればするほど、よりご納得頂けるものがご提示できるのだと思います。

 

 

続きましては弁当箱の制作を・・・???


紙器製造の営業をしていると冒頭でもお伝えしたような『お弁当箱の様な箱を制作してほしい・・・』というように、その形状・形式の呼び名が分からずに、よく似た形の箱の呼び名で言われる依頼があるのですが、これがまた誤解を招く事が多いということですね。

この【弁当箱】は大概の場合、蓋・身式の組箱の事を言っておられる場合が多いのですが、中には4角を貼り合せて折畳んだ箱を指しておられたりすることもありお客様との打合せでは(特に電話の場合には)注意しなければ、違った形状のお見積もりをしてしまうことになってしまいます。

ということで、まずは簡単に【紙器形状】の説明を致しますが、当社のホームページに図面も掲載していますので、詳しくはそちらの方をご覧下さい。

まずはよく化粧箱に使われている形状で、”サック箱”もしくは”キャラメル箱”といわれている、天面、底面が差し込みになっている箱です。これは貼り加工の方式からするとサイド貼りになり、ポピュラーで比較的安価な加工となります。

次に貼り加工方式は同じサイド貼りで天面が差し込み、底面が組み込み式の箱で商品の抜け落ちがしづらい”地獄底箱”もしくは”アメリカンロック箱”。

また、(地獄底箱は組み込みを人の手で行いますが)底面に2か所の貼り部分を設け箱を起こした時に自動的に底が組みあがる“底ワンタッチ箱”もしくは(貼り合わせ部分が横と底なので)“横底貼り箱”という形状。

テイクアウトの食品でよく見かける、箱の四隅を貼る四角貼り方式で“四隅貼り箱”。蓋箱と身箱が別パーツになっている“蓋・身箱”または組立が必要なので単に”組箱”という箱。このタイプが一般的にはお弁当式の箱かと思われます。このタイプは組むのに補助的に貼りを施すものや、額をつけて高級感を出すもの、中仕切りの工夫によりギフト箱等に使われることも多い箱です。

ざっと一般的に挙げられるだけでも上記の様な形状があり、まだまだ“ピロー形式箱”や“中仕切り付箱”、“六角箱”や“八角箱”。手持ちを付けた“手提げ箱”と形状だけでもきりがありません。

 

テイクアウト用の四隅貼形式のお弁当箱

先ほど、弁当箱と言えば、一般的に身フタ式ですが、テイクアウト用には四隅貼形式も多いという話もしましたが、テイクアウト用の弁当箱というと・・・もちろん、スーパーやコンビニで売られているお弁当箱(?)で、プラスチック製の容器が多いのですが(泣)。でも紙製の弁当箱と言えば駅弁ですかね?

ということで、四隅貼り形式の箱の話をもう少し詳しく解説させて頂きます。

形状で言うと大きく『外折り』と『内折り』に分けられます。

① 外折り形式
弁当箱で考えると分かりやすいですが、手前に幅の長い面(=長側面)がきて、奥行きのほうが短い(=短側面)が普通ですね。で、その長側面を外側に折りたたむように貼り合せる形式を外折り形式と言います。

② 内折り形式
上記①とは逆に長側面を内側に折りたたむように貼り合せる形式を内折り形式と言います。もちろん、短側面も内側に折りたたまれます。

で、この内折り形式の方が好まれる傾向が高いですし、ほぼこちらの形式を希望されます。
では、なぜ外貼り形式があるかというと・・・・・内貼り形式では貼れない時があるからです。

というのは、側面に45度の折罫を入れて折りたたむのですが、内折りの場合短側面の下部の両方の角からこの45度ナナメ罫線が入るのですが、高さ(=深さ)が底辺の半分以上だと、折罫が途中でぶつかってしまい
折りたたむことが出来ないのです。【注意】厳密に言うと『高さ』ではなく『高さ+フラップ』になります。

ので、その時は片方のナナメ折り罫線を、長側面の方に移し、長側面を外側に折ることで貼ることが可能になります。

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≪余談≫四隅貼りに似てますが・・・
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四隅貼りと仕上りは一緒ですが、よ~く見る
と貼り合せ部分が少し違うものがあります。
それが八点貼りになりますが、簡単にその違い
を説明すると、
四隅貼り⇒底面の角に穴(=すき間)が出来る
八点貼り⇒底面の角に穴(=すき間)が出来ない

従って、たこ焼・焼きそば等々を直接紙箱に
入れる場合、水分やソース等々がもれないよう
にするためには八点貼りでないといけません。
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まとめ

このような『弁当箱』や『飲料用箱』に限らず形式・形状が一定ではないものにおいては、自分の頭に思い描いているものと、相手のそれとは一致しないことがほとんどです。

もっと言えば、形式・形状だけでなく、色についてもそうですね。【赤】といったって、ワインに近い赤もピンクに近い赤も、どちらも【赤】ですからね。

ですので、我々は【ヒアリング】をとても大切にし、サンプルや画像を用いてお客様との相互意識の一致に努めております。これはひとえにお客様の【想い】を【形】にするためです。

 

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