失敗しないオリジナル化粧箱・パッケージの作り方 vol.1

~~~ 原紙(材料)の選定方法編 ~~~

オリジナル化粧箱・パッケージを作成するにあたって、初めて手配する方は
もちろん、慣れた方でも出来上がってから「あぁ、もっとこうしておけば!」
「(結果論として)コスト面を気にし過ぎた!」「想像と違う(何か変?)!」
という思いは誰しもしたくはありません。

そのためにも、オリジナル化粧箱・パッケージを作成するにあたり、
事前に知っておきたい・知っておくべき要素をまとめてみたいと思います。

ひとくちに『箱』といっても、それを作成する要素・要件は実に多岐に
渡っています。大まかな流れだけをみても、商品(中身)の決定後
→原紙の選定→形状確認→デザイン作成→色校正・確認→製造
となります。

(商品はお客様での決定事項になりますので)まずは最初の段階の
『原紙(材料)の選定方法』から考えていきましょう。

強度から考える

単紙のみで箱を作る

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『箱』の一番の目的は、なんといっても商品保護です。
コピー用紙のようなペラペラの紙では箱は出来ませんし、かと言って
高級貴金属が段ボール箱に入っていても、かなりの違和感を感じる
ことでしょう。

何にでも適性・適度というものがあります。
食品・化粧品・文具・玩具等々比較的軽いもの・大きさの小さいもの
かつ、割れにくいものについては、単紙で充分です。

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ここで『単紙って?』という方のために少し補足をしておきます。
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単紙とは、1枚の紙のことで、箱を作成する際は通常『板紙』と
呼ばれる、厚さ0.3mm~0.6mmくらいの厚紙を使用します。
つまり、単紙のみで作るとは板紙1枚だけ(の厚み)を使用した
強度の箱を作るという意味です。
ちなみに反対語は『合紙』となり2枚以上の紙を貼り合せたもので
「板紙+板紙」や「板紙+薄紙」や「板紙+段ボール」になります。
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ただ、単紙といっても、単紙の中にも数段階に分かれた厚みがあります。
板紙にもグレードがあり(※板紙のグレードについては、また別途解説
致します)、若干異なりますが、以下はコートボールをベースに厚みの差に
ついて解説します。

板紙の厚さは『g/㎡』にて区別され、各々の実際の厚みは下記のように
① 270g/㎡  ・・・    約0.34mm
② 310g/㎡  ・・・    約0.40mm
③ 350g/㎡  ・・・    約0.44mm
④ 400g/㎡  ・・・    約0.50mm
⑤ 450g/㎡  ・・・    約0.57mm
となります(その他にもありますが、この5種類が一般的です)。

では、ある商品に対して、各々どの厚みの紙を使用すれば良いのか?
というと、「〇〇〇gまでがこの紙厚」という明確な基準はありません。
箱の形状にもあよりますし、作成される方の個人的な主観・企業様の
ポリシー等々が存在するのも事実です。

とは言っても・・・ということもあるので、ある程度の目安としては
① 270g/㎡
ハブラシ・鉛筆などの片手で包み見込めるほど小さく軽いもの
② 310g/㎡
50mm角のハンドクリーム程度、もしくはそれより多少大きくてもスナック
菓子レベルの軽めのもの
③ 350g/㎡
アイスのマルチパックのような1面が200mm角くらいあっても、比較的
箱自体の厚みが薄い、重量500gぐらいまでのもの
④ 400g/㎡
上記の③でも箱自体の厚みが60mm超の厚みのあるもの
⑤ 450g/㎡
重量が1kg弱までで一番短い「辺」の長さが100mm近くあるもの、または
商品を何個か入れる中箱(インナーカートン)

ザックリとではありますが、一応の目安としては上記のようなイメージに
なるかと思います。ただ、最初に申し上げましたが、箱の形状や「もっと
重厚感・高級感が欲しい」といった要望、「アフターユース可能なものに
したい」といった付加価値的要素等々御座いますので、上記より厚みを
UPさせることは問題ないかと思います(=コスト都合上、紙厚をDOWN
させるということも多々ありますが、第一目的の「商品保護」を毀損する
ことになるので、あまりオススメは出来ません)。

E段ボール貼合で箱を作る

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単紙では商品保護として充分ではないという場合はどうするか?という
と、単紙(1枚の紙)ではない合紙(2枚以上の紙を貼り合せた紙)したもの
を使用するということになります。

その場合、最もよく使用されるのは「板紙+段ボール」であり、その中
でも『E段』がよく使用されます。

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「板紙+板紙」&「板紙+薄紙」
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これらも、もちろん合紙ではありますが、これはどちらかというと
商品保護のための合紙ではなく、美粧性のための合紙という
場合が多いので、除外して考えていきます。
ちなみに、
「板紙+板紙」・・・段ボール素材を見せたくない。
「板紙+薄紙」・・・デザインとして薄紙自体の『柄』を活かしたい。
という理由がほとんどになります。
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ということで「板紙+段ボール」の話に戻り、まず『E段』とは何か?という
ことですが、『Eフルート』とも呼ばれ段ボールの厚みを表す言葉です。

①A段(Aフルート) ・・・ 約5.0mm厚
②B段(Bフルート) ・・・ 約3.0mm厚
③E段(Eフルート) ・・・ 約1.5mm厚
④F段(Fフルート) ・・・ 約1.0mm厚
⑤G段(Gフルート) ・・・ 約0.8mm厚
※AB段というものもあり、これは単純にA段とB段を合わせたもので
厚みも5+3=約8mm厚となり、『W(ダブル)段』とも呼ばれます。

F段・G段というものも増えてますが、使用理由はほぼE段と同じですので、
以下にはE段貼合について触れていきます。

「商品保護」の趣旨でのE段貼合ですから、単紙の450g/㎡では強度的に
不足するものに対して使用するので、目安としては重量が1kgを超える
もの、大きさの大きいものに使用されます。

また、波状の中芯がある段ボール素材なのでクッション性=緩衝性に
優れているため、日本酒・ワインといったガラス製の割れやすいものにも
多く使われています。

ちなみに、段ボールに貼合する板紙については、(裏ねずの)コートボール
が使用されるのが一般的です。その理由は、①段ボールを貼り合せるので
紙の裏が見えなくなるため裏白でなくても良い。②そもそも段ボール素材
を使用するということで、板紙についても高級な板紙を使用する意味がない
ということが上げられます。

但し、ここで注意しなければならないのが、段ボール合紙した場合に
板紙(=コートボール)のオモテ面に『段目』が浮き上がるということです。
ので、板紙(=コートボール)の厚さは310g/㎡を使用することが一般的
ではありますが、段目が気になるようであれば、それ以上の厚みを使用
されることをオススメします。また、逆に段目は気にしない、それよりコスト
優先という場合には270g/㎡の使用を考えられてもいいかもしれません。
ただ、310g/㎡に比べ、270g/㎡の方が原紙寸法の種類が少ないので、
場合によっては310g/㎡を使用した方が安いということもありえますので
決定される前に、両方の見積を取って比較する必要はあります。

なお、化粧品のように壊れやすいビン製だが、美粧性は保ちたいという
場合には、段ボール貼合ではなく、化粧箱は板紙単紙で作成し、その中
に緩衝材として段ボールでの中仕切を作成するというように、化粧箱と
中仕切を各々別々に作成する方法もあります。

B段ボール貼合で箱を作る

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さて、E段以上の強度ということになるとB段ということになります。
化粧箱にB段を使用することは非常に少なくはありますが、1つの目安と
しては、そのままでもなんとか発送に耐えられるレベルの強度と考えて
頂ければと思います。
贈答箱や機器類等々B段貼合紙を使用する場合は、そのくらい『強度』を
必要とするものなので、中仕切も使用する(作成する)ものがほとんどに
なります。

なお、それ以上のA段・AB段は、外装段ボールのレベルと考えて頂いて
差し支えありません。

さて、ここまで段ボールの厚みについて触れてきましたが、段ボール原紙
自体についても強度に差異があります。
段ボール原紙は3層構造になっているのはご覧頂ければお分かり頂ける
かと思いますが、真ん中の波状の部分(=中芯)を両側からサンドウィッチ
したように紙が貼られていますが、この両側の紙を『ライナー』呼び、一般的
には、C5・K5・K6・K7の4種類があり、下記のようなにK7の方がより強度が
あります。
C5 < K5 < K6 < K7

もっと詳しく解説しますと・・・

C5 → 古紙率が90%以上と非常に高く、160g/㎡の用紙
K5 → C5よりは古紙率が低く、170g/㎡の用紙
K6 → 同上で、210g/㎡の用紙
K7 → 同上で、280g/㎡の用紙
※古紙率が低い方が硬いので、Cライナーより、Kライナーの方が強度的
優位性があると言えます。
※「〇〇〇g/㎡」というのは板紙と同じで、1㎡あたりの重さであるので、
同素材であれば重量が重ければ重いほど、紙厚も厚くなり強度的優位性
があると言えます。

しかしながら、化粧箱を作成するにあたっては、そこまで気にする必要も
なく、ほぼ「C5」で問題ありません。また、裏面に段ボール地(=クラフト色)
を出したくない場合は、このライナーを「白5」と指定頂ければ大丈夫です。

 

クオリティから考える

高級品か低価格帯商品か

やはり何にでも適性・適度というものがあります。もちろん化粧箱・パッケージもそうです。売価100円~200円の商材が、桐箱に入っていてもおかしいでしょうし、逆に10,000円超の高級化粧品が無地の透明袋に入って吊下げられていても誰にもその高価さが伝わらないでしょう。

 

なので、中身の商品の売価設定から原紙を選定していく必要があります。

 

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ここで、まずは原紙(=板紙)の種類について
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①  コートボール
新聞リサイクル等々の古紙率が非常に高く、裏がねずみ
色なのが特徴です。表面はコートされているので印刷適
性は問題ありませんが、表層以外古紙のため表面にも古
紙のグレー感が若干残ります。ただ、古紙率が高い分、
環境適性の高い紙ともいえるでしょう。
②  カードB
簡単にいえばコートボールの裏面を白く漂白したような
紙です。ので、カードBも古紙率は非常に高いですが裏
面が白い分だけコートボールよりは高級感が出ます。
③  カードA
繊維質の短い古紙が少ないのでコシがあり割れにくく、
また古紙率が低いため、白色度も増しますし平滑性も高
くなります。白色度・平滑性が高ければ印刷の再現性も
UPしますし、特に平滑性でいえば、PPラミのような
表面加工をほどこした際にコートボール・カードBと比
べた時に、その際は顕著になります。
④  コートアイボリー
純パルプ100%で、カードAで挙げた特性がより強く
なります。(※コートアイボリーより、高級な『加工紙』
については別途)
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菓子・冷凍食品(アイスのマルチパック等含)・文具・玩具・日用雑貨等々売価500円以下のものは「コートボール」を使用されることが多いですし、板紙の中で最もよく使用されている原紙です。
もちろん売価が低価格だからこそ、資材となる『箱・パッケージ』に費用がかけられないというのも大きな理由の1つですが、一般消費者さまに『高級感を与えなくても良い』もしくは『高級感を与えてはいけない』商品には「コートボール」が適しているといえます。

 

逆に、化粧品に代表されるように、一般消費者様に『高級感を与えないといけない』商材については「コートアイボリー」を使用されることをオススメします。

 

「カードA」「カードB」については、その中間的なものとしか表現できませんが、商品の特性・売り方、そして(資材にかけられる)コスト都合によって考えられるとよいかと思います。

例えば・・・

・菓子だけど、他とは差別化したい・ちょっとグレードの高いバージョンを作りたいという場合は、「コートボール」→「カードB」にランクUP

・化粧品だけど、ターゲットを20代の(まだ高い化粧品を買いにくいという)年齢層に!という場合は、「コートアイボリー」→「カードA」or「カードB」ランクにグレードDownしても問題ないでしょう。

また・・・

・低価格商品だけど、(台紙のような)紙の裏面にも印刷をする場合、視認性の問題から、「コートボール」→「カードB」に変更した方が良いということもあるでしょう。

等々、1つ1つを見ていくとキリがありませんが、1つ1つについて相談出来る良きパートナー(=印刷会社)を得ることが最善の方法ですね。

 

ただ、一応、覚えておいた方が良いと思うクオリティレベルとして、

コートボール < カードB < カードA < コートアイボリーの順番で・・・

・白色度が高くなり、印刷の再現性が高くなります。
・平滑性が高くなり、(印刷面でもそうですが)特に表面加工の
仕上りがキレイになります。
・古紙含有率が低くなるので、コシの強い紙になります(同じ紙
厚であれば手に取った時に「シッカリ感」が強くなります)。
・古紙含有率が低くなるので、「紙粉」等が出にくくなり、その
影響による不具合品の発生率が低くなります。
・そしてもちろん、値段は高くなります。

 

中身を見せるか見せないか

箱・パッケージの役割の1つに「商品訴求力」があります。これは、いかに商品を手に取ってもらうか?という「アイキャッチ性」とは少し異なり、「その商品がどんなものなのかを伝える力」のことです。
「商品訴求力」のためには、もちろん中身の現物が見えることが一番だと思いますし、現物が見えることはそのまま「アイキャッチ性」にもなります。

 

その場合は、いままで解説させて頂いていた板紙でのパッケージではむずかしいので、樹脂製の透明パッケージとなります。
(もちろん、板紙のパッケージに窓穴を付けて中身を見せるという方法もありますが、これは技法上のことで、今回のテーマは『材料の選定』のため割愛させて頂きます。)

 

素材は、大きく分けて『PP(ポリプロピレン)』と『PET(ポリエチレンテレフタレート)』になります(以前は『PVC(ポリ塩化ビニール)』もよく使用されていましたが、現在ではほとんど使用されておりません)。

 

特徴としましては、PPの方がPETにくらべ軟らかく・透明度が若干劣る(逆にいうと、PETの方がPPより、硬度があり・透明度が高い)と言えます。値段的にはPETの方が高価になります。

この透明パッケージを使用する場合、装飾方法は次の3通りが考えられます。
① 透明パッケージに直接印刷する。
② 印刷した台紙等々を別で作成し、透明パッケージの中に入れる。
③ 透明パッケージの外側に帯等を巻く、もしくは、穴あきの箱(紙製)の中に透明パッケージを入れる(板紙に窓穴をあける場合に比べ、窓部分の大きさ・形状等々の自由度が増します)。

 

その他にも、商品そのもの全体を見せるという方法については、
・(印刷台紙と一緒に)PP袋に入れる。
・ブリスターパックに入れる。
・シュリンク包装する。
等々があります。

(商品自体を見せることが『商品訴求力』UPに繋がるとはいえ、それがそのまま『販売力』UPに繋がるとは言えませんが)アイキャッチ性を持たせる1つの手段であるのは間違いありませんので、パッケージを考える際の1つの選択肢として頂ければと思います。

 

こだわりがあるかないか

板紙の説明の際、コートアイボリーより高い『加工紙』がありますという話をさせて頂きましたが、『材料の選定』という部分でこだわっていくと、この『加工紙』という部分に行き当たります。

 

結論から言いますと・・・・・『パッケージ屋さんに聞いて下さい』となります。

 

どいういうことかと言いますと、それくらい数多くあり過ぎて書ききれないとうことです。。。とは言え、一例だけでもお伝え出来ればと思います。

 

パッケージ全体をピカピカにしたいという場合は、ホイル紙を使用します。ただ、ホイル紙にもグレードがあり、ベースの紙をどれにするかによっても光沢度(=厳密に言うと、ベース紙自体の平滑度によってホイル紙の平滑度が変わるので、それによって生じる反射率の差)が変わります。

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「ベース紙」とは?
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ホイル紙は、紙にアルミホイルを貼り合せた用紙です
が、このアルミホイルを貼り合せる紙を『ベース紙』
と言います。このベース紙を(板紙の中では)先述の
コートボール・カードB・カードA・コートアイボリー
の中から選び、それによってホイル紙の仕上感が異なり
ます。
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もっとピカピカにという場合は、PET蒸着紙というものがあります。これらもベース紙によって仕上りが異なりますし、PETの方も12μタイプなのか、25μタイプなのかによって仕上り感が異なります。

 

ホイル紙には、マットタイプもありますし、エンボスが入ったものもあります。

 

余談ですが、これらの用紙を使用して、わざわざ全面に「白色」を印刷するという場合もあります。もちろん一部分については「白色」を印刷しないことによって紙地を活かすわけですが、「白色」を印刷した部分も通常の板紙と比べて、また異なった風合いを出します。

 

化粧品関係に多いのですが、キャストコート紙を使用してさらに表面加工をする場合もあります。キャストコート紙とは、簡単に言えば通常の板紙にプレスコートをほどこしたような紙です。
そのキャストコート紙を使用して、印刷後再度プレスコート(orPPラミ)をするなら、価格的に見ても通常の板紙を使用して、印刷後にプレスコート(orPPラミ)をすれば良いではないか?と思われるかもしれませんが、そこがこだわりなのですね。2種を比べれば、やはりキャストコート紙を使用した場合の方がキレイです。

 

自然派・オーガニックをうたわれる方は、ナチュラル系の素材を好まれます。残念ながら、板紙のなかでは、そういう風合いのある紙は少ないです(とは言っても、あくまで薄紙と比べればであり、ある程度のものは板紙でも揃っています)。
しかしながら、合紙という方法があるので、薄紙の中でどうしても気に入った素材があれば、それを板紙に合紙すれば、パッケージ用の素材として使用することが出来ます。

 

ので、大げさに言えば無限に近いほどの選択肢が存在することになりますので、こだわってこだわって素材を追求したい場合は、そのこだわりを余すことなく『パッケージ屋さん』にお伝えされれば、きっとそれに見合う素材が見つかることと思います。

 

~~~ 形状の決定方法編 ~~~

 

まずは、オーソドックスな形状の名称を列挙させて頂きます。

① サック箱(キャラメル箱)
② 底地獄箱(底組み式箱)
③ 横底貼箱(底ワンタッチ箱)
④ 四隅貼箱
⑤ 吊り下げ用ヘッター付箱
⑤  蓋・身 式組立て箱
各々の展開図については、弊社ホームページをご覧頂き、これらの名称と展開を頭に入れておいて下さい。

 

中身の商品から考える

商品に合わせる

一言でいえば「ピッタリサイズ」の化粧箱・パッケージを作成する」ということです。天地・左右・奥行すべて中身の商品にあわせて採寸することによって、中身を固定し、破損、コスレ等々を防止します。

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ちなみに・・・「W」「D」「H」って?
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化粧箱・パッケージでは「W」「D」「H」で寸法を表します。
例えば・・・
W 70×D 40×H 130㎜ または  70W×40D×130H mm
*「W」「D」「H」は各々小文字で表すことも多いです。

W=Width (Wide) ・・・ 幅
D=Depth ・・・ 奥行き
H=Height ・・・ 高さ
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中身に合わせて採寸するのは当たり前ですよね。ただ、ビン・ボトルのような固形物であれば当たり前の話ではありますが、薬や健康食品・飲料用の粉末等々の袋ものではどうでしょうか?
また、そのほとんどが1包入ということはありませんので、10包用・30包用等々の複数になった場合「ピッタリサイズ」といえども1包づつを抵抗なく抜き取れるくらいの入れ方にするのか? ガサガサとしないように、隙間なくギッシリ入れるのか?によっても寸法は変わってきますね。

 

中身に合わせて化粧箱・パッケージを作成する場合、注意点としては、複数個入れる場合や袋状のもの等々寸法(特に厚み)が不安定なものについては、「入れ方」についても考える必要があるということです。

 

そして、もっと大切なことは必ず「現物で採寸する(させる)」ことです。さらにいうと、仮に30包入れの箱を作成する場合は、30包の現物を用意する必要があります。必ず中に入れるものすべてを準備してください。

 

よく「1包」だけをお渡しになり『これが20包入る箱を作って!』と言われることがあります。正直これでは良い化粧箱・パッケージを作ることは出来ません。これで、確認もしないまま最後まで進んでしまえば、必ず『もう少し小さくても(or大きくても)良かったかな?』というような結果を招きます。

 

ただ、
『中身が出来上がるのを待ってからでは箱が間に合わない(箱を作っている時間がない)』ということも、多々あります。似た話はいくらでもありますので、よく承知しております(笑)

 

とはいえ、
極力早い段階で、最終の「現物」で寸法チェックをして下さい。場合によっては、それからでも修正が間に合うこともありますので。もちろん、デザインも修正する必要が発生する等々、コスト負担がともなうことも遅くなればなるほど発生確率は高まりますし金額も大きくなってきます。ので、極力早い段階で、最終の「現物」で寸法チェックをして下さい。

 

置き場所に合わせる

最近は通信販売も増えてきましたので、店頭に並ばない商品も増えてきましたが、それでも店頭に並んで、実際に手に取って頂く商品の方がまだまだ多いと思います。

では、その場合、どのように商品が置かれるのか(=陳列されるのか)?を考えなければなりません。ギフトコーナーの詰め合わせギフトの身蓋箱が並んでいる中で、ポツンとキャラメル箱が置いてあっても安っぽく見られてしまうでしょうし、フック掛けして売ろうと思っているのに、吊り下げ用のヘッダー(フック穴)がないなんてバカな話はないですよね?

 

かなり大げさな話になりましたが、つまりはそういうことです。実際に最終のお客様が手に取られる「場所」をイメージして化粧箱の形状を決めていきましょう。

 

・棚の上に置かれるか(=下から見上げる位置に置かれるか?)
・棚の下に置かれるか(=上から見下ろす位置に置かれるか?)
・棚の下部がテーブル・台のようになっている場合に平置きされるか?

によっても、見え方・見せ方は変わってきます。
しかしながら、置かれる店によっても上記のような位置は変わってくるでしょうし、同じ店でも期間とともに場所が移っていくかもしれません。

 

ので、ここまでの絞り込みは必要ないかもしれませんが、逆に上記の3パターンくらいは、どこに置かれても問題ないような形状を想定しておくと良いでしょう。

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通信販売の置き場所?
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冒頭に、通信販売の場合は店頭に並ばない=置き場所が
ないというようなこともありましたが・・・
実は、通信販売の商品にも置き場所はあります。それは、
チラシやネット上にのせる写真です。
通信販売では現物の写真が売れ行きを大きく左右します。
ので、一番良く見える位置・角度・見せ方を考慮すると
いう意味では、掲示場所=置き場所といえるのではない
でしょうか?
もちろん中身の商品のみでパッケージは載せないという
残酷なことをされる場合は、この限りではございません
が(笑)
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商品の見せ方にあわせる

まずはじめに覚えておかないといけないのは、コストアップになるということです。どの商品でも、たて・よこ・高さの立方体に入れると考えた場合天面・正面・側面の一番幅が狭く・面積が小さいところをフタにした方が一番効率よく化粧箱・パッケージは作成することが出来ます。

 

つまりは、商品がもっとも見えにくい面積の部分から出し入れすることが化粧箱・パッケージのコストを抑える最大の要因の1つです。

 

ですから、開けた時にどのように見えるかという「商品の見せ方」にこだわれば、その分、効率の悪い作り方になるので当然コストはUPします。

 

誤解のないように言っておきますがコストUPするので「商品の見せ方」にこだわるのはよくないですよと言っているわけではありません。むしろ、「商品の見せ方」にこだわって化粧箱・パッケージを作成することは良いことだと思います。それは、コストUPしても良いだけの『商品』であると理解しますし、それだけの付加価値がある『商品』であるはずですから。

 

そして、付加価値のある商品であるからこそ、見せ方にこだわった箱にすることによって、さらに付加価値が高まるという結果にもなるからです。

 

ということで、「商品の見せ方」ですが、大きく『高級感』と『希少性』の2種類に分けられるかと思います。

 

① 高級感
形状で高級感を出す場合には、1つは大きくするという方法があります。もちろん、ただ単純に大きくするだけでは寸法が合わないガタガタの箱になってしまうので本末転倒です。そこで、大きくなってもガタつかないように中仕切を作って、中身の商品を動かないようにする・倒れないようにするというようにします。そして、その中仕切を付けることが自体が高級感を増すということにもなります。

 

次に、コストを抑えるのとは逆で、一番大きな面を開けるようにするという方法もあります。開けた瞬間中身の商品全体が見える方法です。この時も中仕切を付けるとより効果があります。またこの時の中仕切の役割は、より「見せる」という部分を必要とし、斜めにすることも出来るでしょうし、複数個(あるいは、複数の商品)であるなら、バランス良く配置することも可能です。

 

そして、形状で高級感が出る最たるものは身蓋の箱でしょうか?
いわゆるギフト箱・贈答箱ですね。この名称からもすでに高級感が出せることを証明しているといってもいいでしょう。

 

この身蓋箱でも、額付きタイプや、インロー式、身の高さを商品の半分くらいすることで、開けた時に商品が飛び出しているように見せる方法等々、色々と方法はあります。

 

② 希少性
違う言い方をするとアイキャッチ性の高いパッケージと言い換えることが出来るかと思います。もっと大雑把に言うと四角くない箱と言えばよいでしょうか(ちょっと大雑把に過ぎますが(笑))。

 

いっとき話題になりました高級ポッキーもそうですし、スーパー・コンビニ等々見ていただければ、お菓子の箱やカレーの箱など、若干丸みを帯びさせたり、角をとったような箱も多くあると思います。

 

これらはそのほとんどが他の物との差別化をはかることで、少しでもアイキャッチ性を高め、手に取ってもらう確率を高め、売上を伸ばそう=より多くの方に購入してもらおうということですね。

 

そして、形状で希少性を出す最たるものはお土産品でしょうか?
穴が必要以上に空いている箱・変に歪んでいる箱・やたらイビツな形の箱、そして、船型・車型・動物型色々な形状がありますね。極論を言ってしまえば化粧箱の1面だけを伸ばして平面のみ表現するなら、どんな形状でも可能になります。

 

なぜ、土産物に変わった形状が多いかというと、もちろん渡す相手を喜ばせたい、笑わせたい、感動させたいという『ザ・おみやげ』的な要素も多いですが、作り手側の最大の意図はやはりアイキャッチですね。

 

特にツアーなどでは、買い物時間が制限されていることも多いです。そしてそんな時ほど皆が殺到するので、その時間だけは超込み込みです。
そんな時には考えている暇よりも、目に入ったものを掴んでレジに駆け込むということも多い・・・・・かもしれません。

 

もしかしたら、希少性の高さを求める風潮が増していけば、真四角の形状がもっとも希少性の高い形状に・・・・・は多分ならないでしょう(笑)

 

≪続きは・・・≫

少々長くなって参りましたので、このつづきは【こちら】に続けます。
ご興味のある方は引き続きよろしくお願いいたします。

 

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