失敗しないオリジナル化粧箱・パッケージの作り方 vol.3-1

 

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このシリーズも6回目となってまいりました。前回までの5回ではパッケージを
作成するにあたり、事前に知っておきたい・知っておくべき要素ということで、
『原紙の決定方法(2回)』、そして『形状の決定方法(3回)』を解説させて
頂きました。

原紙&形状が決まれば次は加工内容を決める段階に入ります。
ということで、今回は『印刷内容の決定方法』について、解説していきたい
と思います。

その前に、覚えておいて頂きたいのが印刷の種類です。
印刷方式には大きく分けて下記の4種類があります。
『平版印刷』
『凸版印刷』
『凹版印刷』
『孔版印刷』
この4種の印刷方式の特徴等々の詳細はこちらをご覧ください。

この中で、弊社では『平版印刷』であるオフセット印刷を扱っておりますので
以下にはオフセット印刷についての解説とさせて頂きます。

 

印刷内容を考える

データ作成時の注意点

 

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オフセット印刷に際して、印刷のハンコとなるPS版を作成(刷版)しなければ
なりませんが、そのPS版を作るためにデータを作る必要があります。
版下と呼ばれるものですね。

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懐かしいアナログ版下(?)
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今では、データをメディア入稿、あるいはメール入稿が当たり前
の時代になりましたが、1990年代まではアナログ版下が存在し
私自身も実際に持ち運んでおりましたので技術革新のスピード
には驚かされるばかりです。
版下がデータでやりとりされる以前は、紙の台紙に写植した文字
や図柄の紙焼きを1枚1枚貼っていき、それを撮影することによっ
て印刷フィルムを作成していたのですね。
しかも、そのただ切り貼りしてある版下をお客様のもとに運んで
版の確認をして頂くわけですが、本当に1つ1つの文字・図柄を
貼ってあるだけなので、校了を頂いた後の移動中に剥がれたり・
曲がったりしたら・・・・・・今では考えるだけでも怖いですね(笑)
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印刷用のデータはイラストレーター&フォトショップにて作成するわけですが
そのソフトを扱う技術上の点は別として、見た目でわかる注意点を何点か
列挙させて頂きます。

① 塗足しの付け方
チラシのようなA4ペラとかなら、周囲の4方向すべて3mmづつデザインを
大き目に付けます。パッケージも基本はこれと同じで外周にデザインを伸ば
してもらえばいいのですが、難しいのが『形状が複雑』ということです。
また、箱にした際に見えなくなる部分(のりしろ部分や各種フラップ)の扱い
も難しいです。また通常の塗足し以上に仕上トンボ内全面に塗足しを伸ばし
た方が良い時もあります。

ので、よく分らないという場合のポイントは『極力大きく広く』塗足しを付けて
おくということです。あとは印刷屋さんが何とかしてくれます(笑)
一番悪いのが『仕上罫ピッタリでデザインを止めてしまうこと』です。そして
リンク画像も『必要な部分のみ切り取った画像を入れておくこと』です。印刷
屋さんとしては、『削る』ことはできても『付け足す』ことが出来ないことがある
からです。

しかしながら、やはり完全データを作れるように少しづつでも知識を増やして
いかれる方が良いでしょう。印刷屋さんに任せるということは、データ加工を
お願いするということですので、その分費用は余計に掛かるということになり
ますので。ので、どういう場合に、45度カットにすべきか?底の塗足しを付け
るべきかどうか?サイドフラップ・差し込みフラップにはどうように塗足しを付け
るべきか?等々、都度都度、印刷屋さんに確認して少しづつ覚えていかれる
ことをオススメします。それほど多くはないと思いますので。

 
② デザイン位置
まずもって、最終の型データを印刷屋さんにもらって、それに合わせてデザ
インを落とし込むというのは最低条件ですね。

しかしながら、形状が最後の最後に「あと1mm変えて!」ということが、まま
あります。たった1mmされど1mmです。まったく影響がない場合もあります
が、大きな影響を受けることも多いです。
『1mmだから大丈夫だろ』と思っておられるかどうかは別として、例え少し
でも形状が変わったのなら、その変わった最終の型データをもらって、そこ
にデザインを落とし込むようにしてください。

図面は平面なので「あまり影響はないだろう」と思えるような部分でも、実際
に箱に組み立ててみれば「こんなことになるの?」ということが、よくあります。
ので、デザインは最終の型データにのせること。そして、デザインしたものを
出力してご自身で箱に組み上げるところまで出来れば、なお良いですね。

まぁ、ここまでは基本中の基本で、先にも述べましたように最低条件です。
次にお気を付け頂きたいデザイン位置が、「罫線からの距離」です。
箱全面に、あるいは面と面にわたって続いている背景のようなものは別と
して、文字等々切れてはいけないものは、極力罫線から3mm以上離して
頂くことをオススメします。

1つは、まず実際の罫線自体が1.0mmくらいの太さがあるということです。
デザイン上の罫線が0.1mm程度で明示されていれば、その左右0.45mm
づつはすでに罫線にかかっているということです。
1つは、紙の伸縮等により、技術では回避できないズレがどうしても発生する
場合があるということです。塗足しを3mm付けるというのと近いものですね。
塗足しとは、そもそもズレても構わないためにつけるものであり、それが
3mmであるのですから、デザインも罫線から3mm離した方が無難です。

とは言っても、実際に3mmもズレてしまったらその化粧箱・パッケージは
間違いなく『不良品』として扱わせることでしょう。
それでもなお、3mm離した方が良いと私が思う最後の理由が『バランス』
です。先に述べた通り、技術的にではなく、物理的にどうしてもズレてしまう
場合があるわけなので、そうなった場合に少しでもリスクを回避する方法を
考えておいた方がいいのでは?ということです。

例えば、ある面の両サイドに2mmの余白があるとします。その際、0.5mm
のズレが生じた場合、片方は1.5㎜の余白になり、もう片方は2.5㎜の余白
になります。この差はバランスが悪く見えますよね。
仮に、元々3mmの余白だった場合、2.5㎜と3.5㎜になるわけですね。これ
ならバランスが良い。。。。。とは申しませんが、まだマシですよね。

しかしながら、法令で表記しなければならない文言が多くなり、表記しなけ
ればならない文字の大きさも決まってるということで、スペース的に難しい
というケースが増えているのも事実です。

ので、極力罫線から離した位置にデザインするということを心掛け、出来る
ことなら3mm以上を目安に!ということを覚えておいて頂ければと思います。

 
③ リサイクルマークを入れましょう。
リサイクルマーク導入からずいぶん経過していることもあり、かなり浸透
してきておりますので、少なくなってはきましたが、やはりまだ「リサイクル
マークをいれるのを忘れてた」という時があります。

これは、消費者がゴミを分別する際に分りやすいようにという意図で導入
されたものなので、消費者の手元に届かないようなものはリサイクルマーク
を入れなくてよいものもあります。
しかし、それらのものも「入れてはいけない」ということでもないので、どんな
ものにもリサイクルマークを入れておくのが無難でしょう。・・・・・本来の主旨
である、消費者様が実際どこまでリサイクルマークを見ているか?気にして
いるか?は甚だ疑問ではありますが、法律ですのでシッカリと守りましょう。
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リサイクルマークの大きさ
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印刷の場合→6mm以上
型押しの場合→8mm以上
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④ アウトライン化
文字化けをさせない。データを触らせない。ということで、アウトライン化を
して入稿されるお客様も多いですし、アウトラインPDFとしてデータ全体を
変えられないようなデータで入稿されてお客様もいらっしゃいます。

それはそれで構わないのですが、パッケージの場合、先程の塗足しの件
や、『カブセ処理』等々よほど手慣れた方でないと、本当にそのまま使用
出来るデータというのはなかなか作成出来ないのが現実です。すなわち
印刷会社側で何かしらの修正を加えることが多いということです。

しかしながら、アウトラインが掛かっているデータであれば・・・ということです。
ので、入稿時アウトライン化される場合は、アウトライン化する前の生データ
と一緒に入稿された方がよろしいかと思います。

 
⑤ 組み立ててみましょう!
デザインしたデータを実際に出力して、切って貼って組み立てましょう!
オモテ裏が逆・天地が逆・のりしろ内にデザイン(実際に貼ったら見えなく
なる位置にデザイン)されている等々、たま~に見かけます(笑)

※※本日は思いがけず(笑)長くなってしまいましたので、続きは後日※※

 

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