失敗しないオリジナル化粧箱・パッケージの作り方 vol.2-2

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前回(9/20)、オリジナル化粧箱・パッケージを作成するにあたり、
事前に知っておきたい・知っておくべき要素の1つということで、
『中身の商品から考える形状の決定方法』を解説させて頂きました。

今回は、別の側面から『作業性から考える形状の決定方法』
について、解説していきたいと思います。
化粧箱・パッケージの形状を決定するにあたり、(前回解説しました)
中身の商品ありきというのはもちろん当然のことではありますが、
我々化粧箱・パッケージメーカーで箱を作成してから、最終ユーザー
様のお手元に届くまでには、実に多くのポイントを通過し、場合によって
は、北海道で作られた箱が沖縄の手元に届くことも実際にあるでしょうし
海外に出ていくこともあるでしょう。
そう考えると、距離的にも長~い長~い旅に出かけるといっても過言
ではありません。その過程も想像しながら考えて頂ければと思います。

作業性から考える

手詰めか機械充填か?

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我々化粧箱・パッケージメーカーで作られた箱がまず届けられるのは、
中身の商品の充填先です。なので、その充填先での充填方法が決定
されていなければ化粧箱の形状は決められません。
そこで、最も注意しなければならないのは、「機械充填」の場合です。

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カルトナーとは?
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自動製函機のことで、文字通り自動で箱(=函)を製作する機械
のことで、ここでいう「製作」とは、箱を組み立てる・箱を起こして
封緘する・量産するという意味です。
なので、箱に中身の商品を自動で充填する機械のことも、ギフト
の身蓋函のように組立まで行う機械もカルトナーと呼びます。
ちなみに、ある程度汎用性を持たせたカルトナーがほとんどですが
ある商品に特化した完全特注カルトナーもありますし、ノリ貼りを
していない箱の展開状態から充填完了までできるカルトナーも
あります。
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「機械充填」の場合、カルトナーの設定にあった形状・寸法にする必要が
あります。
例えば、中身の商品的には厚みが33㎜がちょうど良いという場合でも、
カルトナー仕様が35㎜以上にしか対応していない場合は、多少ガタつく
ことを許容して35㎜厚にせざるを得ません。また、フラップの形状等々も
角度調節する必要がある場合もありますし、ホットメルト位置や印字部分
を考慮した形状にする必要がある場合もあります。

どちらにしても、カルトナーにかける化粧箱・パッケージを作成する場合は、
事前に試作を行い、形状的に問題ないかのテストが必要になります。
(※ちなみに、機械上の「すべり」の問題もありますので、本番同仕様の
表面加工を施したもので試作をすることが必要な場合もあります)
次に「手詰め(=手作業)」の場合ですが、この場合は、先程の『フラップの
角度』を微妙に調節するというような形状の細部にこだわるということは
ほぼありません。手作業なので、どのような形状・仕様にも対応可能という
ことが出来ます。

なので、折り紙のような複雑な形状にすることも可能でしょうし、ヒモを通す・
リボンをかける・アイキャッチシールを貼るというようなことも可能で、非常に
自由度の高いパッケージ作成が出来ます。

コスト比較から考える

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形状での「コスト比較」といった場合、ほとんどが「手詰め(=手作業)」時の
ことが多く、中でも複雑な仕様・付加価値の高い仕様というよりは、Aパターン
とBパターンとどっちが良いか?ということが多いです。

最も代表的なものが下記の2点です。
① 【A】底組み(底ジゴク)タイプ  or  【B】底ワンタッチ(底貼り)タイプ
② 【A】完全組立タイプの組函  or  【B】両サイド貼タイプの組函

どちらも【A】の方がパッケージ自体のコストは安いです。
しかし、その分、箱の状態にするのに手間がかかるということですね。

したがって、
・【A】と【B】の化粧箱・パッケージ自体のコスト差額
・【A】と【B】の組立にかかるコスト差額
上記を比較検証し、トータルコストを算出することによって形状を決定する
必要があります。

ここで1点アドバイスとしては『迷ったら【B】を選択!』ということをお伝え
したいと思います。
スポット商材の場合は、トータルコスト算出で@0.10円でも安い方を選択
することに異論はないかと思いますし、そもそもその場合は迷ったりされ
ないでしょうから除外するとして、迷われるのはリピート時のことを考えて
【A】【B】どちらにしようか迷うということがほとんだと思います。

そして初回ロットは、損益を考えた場合の最低ロットという場合が多いです
よね。であるならば、リピート時に初回ロットを下回るという可能性は低い
ということになります。
また迷われるということは、【A】or【B】どちらの場合もトータルコスト的に、
それほど大きな差異はない(というか、【B】より【A】の方がトータル的に若干
安い)ということでもあると思います。

化粧箱・パッケージ自体のコストの特徴として、ロットが大きくなればなるほど
【A】と【B】の1個単価差額は縮まります。かつ、小ロットであればあるほど、
少しロットが増えただけで【A】と【B】の1個単価差額の縮小幅は大きいです。
その一方、組立コストについてはロットの大小にかかわらず【A】【B】の1個
あたりコストは変わりにくく、【A】と【B】の差額自体はほとんど変わりません。

簡単にいいますと、少しでもロットが増えれば簡単に【A】のトータルコストより
【B】のトータルコストが安くなるということですね。
だからこそ『迷ったら【B】を選択!』ということになります。

梱包・流通経路も考慮

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充填先から店舗に届くまでには、輸送しなければなりません。また店舗に
届いたなら、商品を陳列させねばなりません。
こういったところから、色々奇抜なアイデアをご提案させて頂いても、最終
的にはオーソドックスは直方体の化粧箱・パッケージに落ち着くことが多い
のも事実です。

我々も何度も経験しております。お客様のご担当者さまにはとても喜ばれた
ご提案(=もちろん、ご担当者さまのご意向を受けて、見せ方の違う形状を
ご提案させて頂いたもの)も、充填担当・物流担当等々の他のセクションの
方々との話し合いの中でなくなっていくということが・・・・・

どういうことかというと、オーソドックスな直方体の形状が、最も効率よく
外装に梱包することが出来、隙間もでずに破損のリスクも少なく、陳列する
際も、無駄なスペースを取らなくても済むということなんですね。

また、外装に梱包することについて、もっと言うと、ただ単純に入れにくい
ということだけではなく、緩衝材が必要になったり、入り数を減らさざるを
得なくなったりと、直接的・間接的にコストUPにもつながるということですね。
なので、化粧箱・パッケージを作成する場合は、オーソドックスな直方体の
形状にしましょう!!・・・・・・・と言っているわけではありません(笑)

確かに、変わった形状というのは、上記のようなデメリットもありますが、
より多く売れる可能性もあり、より多く売れることによりデメリットをカバー
してあまりあるだけのメリットが生まれることもあります。
したがいまして、是非とも色々な形状に挑戦して頂きたいですし、そのため
には、最終消費者さまのお手元に届くまでのシミュレーションをして頂き、
事前に、考えられるデメリットに対しての『社内向けの説明』をしっかり考えて
おくことが、必要な準備の1つと言えるのではないでしょうか?

 

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