失敗しないオリジナル化粧箱・パッケージの作り方 vol.2-1

2016071601

前々回(7/19)・前回(8/16)と2回にわたり、オリジナル化粧箱・
パッケージを作成するにあたり、事前に知っておきたい・知っておくべき
要素ということで、『強度から考える原紙の選定方法』、および『クオリティ
から考える原紙の選定方法』を解説させて頂きました。

原紙が決まれば次は形状です。ということで今回は『形状の決定方法』
について、解説していきたいと思います。

まずは、オーソドックスな形状の名称を列挙させて頂きます。

① サック箱(キャラメル箱)
② 底地獄箱(底組み式箱)
③ 横底貼箱(底ワンタッチ箱)
④ 四隅貼箱
⑤ 吊り下げ用ヘッター付箱
⑥ 蓋・身 式組立て箱
各々の展開図については、以前の『パッケージって何?』の回をご覧
頂き、これらの名称と展開を頭に入れておいて下さい。

 

中身の商品から考える

商品に合わせる

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一言でいえば「ピッタリサイズ」の化粧箱・パッケージを作成する」という
ことです。天地・左右・奥行すべて中身の商品にあわせて採寸すること
によって、中身を固定し、破損、コスレ等々を防止します。

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ちなみに・・・「W」「D」「H」って?
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化粧箱・パッケージでは「W」「D」「H」で寸法を表します。
例えば・・・
W 70×D 40×H 130㎜ または  70W×40D×130H mm
*「W」「D」「H」は各々小文字で表すことも多いです。

W=Width (Wide) ・・・ 幅
D=Depth ・・・ 奥行き
H=Height ・・・ 高さ
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中身に合わせて採寸するのは当たり前ですよね。
ただ、ビン・ボトルのような固形物であれば当たり前の話ではあります
が、薬や健康食品・飲料用の粉末等々の袋ものではどうでしょうか?
また、そのほとんどが1包入ということはありませんので、10包用・30包
用等々の複数になった場合「ピッタリサイズ」といえども1包づつを抵抗
なく抜き取れるくらいの入れ方にするのか? ガサガサとしないように、
隙間なくギッシリ入れるのか?によっても寸法は変わってきますね。

中身に合わせて化粧箱・パッケージを作成する場合、注意点としては、
複数個入れる場合や袋状のもの等々寸法(特に厚み)が不安定なもの
については、「入れ方」についても考える必要があるということです。

そして、もっと大切なことは必ず「現物で採寸する(させる)」ことです。
さらにいうと、仮に30包入れの箱を作成する場合は、30包の現物を用意
する必要があります。必ず中に入れるものすべてを準備してください。

よく「1包」だけをお渡しになり『これが20包入る箱を作って!』と言われる
ことがあります。正直これでは良い化粧箱・パッケージを作ることは出来
ません。これで、確認もしないまま最後まで進んでしまえば、必ず『もう少し
小さくても(or大きくても)良かったかな?』というような結果を招きます。

ただ、
『中身が出来上がるのを待ってからでは箱が間に合わない(箱を作って
いる時間がない)』ということも、多々あります。似た話はいくらでもありま
すので、よく承知しております(笑)

とはいえ、
極力早い段階で、最終の「現物」で寸法チェックをして下さい。
場合によっては、それからでも修正が間に合うこともありますので。
もちろん、デザインも修正する必要が発生する等々、コスト負担がともなう
ことも遅くなればなるほど発生確率は高まりますし金額も大きくなってきま
す。ので、極力早い段階で、最終の「現物」で寸法チェックをして下さい。

 

置き場所に合わせる

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最近は通信販売も増えてきましたので、店頭に並ばない商品も増えて
きましたが、それでも店頭に並んで、実際に手に取って頂く商品の方が
まだまだ多いと思います。

では、その場合、どのように商品が置かれるのか(=陳列されるのか)?
を考えなければなりません。ギフトコーナーの詰め合わせギフトの身蓋箱
が並んでいる中で、ポツンとキャラメル箱が置いてあっても安っぽく見られ
てしまうでしょうし、フック掛けして売ろうと思っているのに、吊り下げ用の
ヘッダー(フック穴)がないなんてバカな話はないですよね?

かなり大げさな話になりましたが、つまりはそういうことです。
実際に最終のお客様が手に取られる「場所」をイメージして化粧箱の形状
を決めていきましょう。

・棚の上に置かれるか(=下から見上げる位置に置かれるか?)
・棚の下に置かれるか(=上から見下ろす位置に置かれるか?)
・棚の下部がテーブル・台のようになっている場合に平置きされるか?

によっても、見え方・見せ方は変わってきます。
しかしながら、置かれる店によっても上記のような位置は変わってくる
でしょうし、同じ店でも期間とともに場所が移っていくかもしれません。
ので、ここまでの絞り込みは必要ないかもしれませんが、逆に上記の
3パターンくらいは、どこに置かれても問題ないような形状を想定しておく
と良いでしょう。

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通信販売の置き場所?
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冒頭に、通信販売の場合は店頭に並ばない=置き場所がない
というようなこともありましたが・・・
実は、通信販売の商品にも置き場所はあります。それは、チラシ
やネット上にのせる写真です。
通信販売では、現物の写真が売れ行きを大きく左右します。ので、
一番良く見える位置・角度・見せ方を考慮するという意味では、
掲示場所=置き場所といえるのではないでしょうか?
もちろん中身の商品のみでパッケージは載せないという残酷な
ことをされる場合は、この限りではございませんが(笑)
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商品の見せ方にあわせる

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まずはじめに覚えておかないといけないのは、コストアップになるという
ことです。どの商品でも、たて・よこ・高さの立方体に入れると考えた場合
天面・正面・側面の一番幅が狭く・面積が小さいところをフタにした方が
一番効率よく化粧箱・パッケージは作成することが出来ます。

つまりは、商品がもっとも見えにくい面積の部分から出し入れすることが
化粧箱・パッケージのコストを抑える最大の要因の1つです。

ですから、開けた時にどのように見えるかという「商品の見せ方」にこだ
われば、その分、効率の悪い作り方になるので当然コストはUPします。

誤解のないように言っておきますがコストUPするので「商品の見せ方」に
こだわるのはよくないですよと言っているわけではありません。むしろ、
「商品の見せ方」にこだわって化粧箱・パッケージを作成することは良い
ことだと思います。それは、コストUPしても良いだけの『商品』であると
理解しますし、それだけの付加価値がある『商品』であるはずですから。
そして、付加価値のある商品であるからこそ、見せ方にこだわった箱に
することによって、さらに付加価値が高まるという結果にもなるからです。

ということで、「商品の見せ方」ですが、大きく『高級感』と『希少性』
2種類に分けられるかと思います。

① 高級感
形状で高級管を出す場合には、1つは大きくするという方法があります。
もちろん、ただ単純に大きくするだけでは寸法が合わないガタガタの箱に
なってしまうので本末転倒です。そこで、大きくなってもガタつかないように
中仕切を作って、中身の商品を動かないようにする・倒れないようにする
というようにします。そして、その中仕切を付けることが自体が高級感を増す
ということにもなります。

次に、コストを抑えるのとは逆で、一番大きな面を開けるようにするという
方法もあります。開けた瞬間中身の商品全体が見える方法です。この時も
中仕切を付けるとより効果があります。またこの時の中仕切の役割は、より
「見せる」という部分を必要とし、斜めにすることも出来るでしょうし、複数個
(あるいは、複数の商品)であるなら、バランス良く配置することも可能です。

そして、形状で高級感が出る最たるものは身蓋の箱でしょうか?
いわゆるギフト箱・贈答箱ですね。この名称からもすでに高級感が出せる
ことを証明しているといってもいいでしょう。

この身蓋箱でも、額付きタイプや、インロー式、身の高さを商品の半分くらい
にすることで、開けた時に商品が飛び出しているように見せる方法等々、
色々と方法はあります。
② 希少性
違う言い方をするとアイキャッチ性の高いパッケージと言い換えることが
出来るかと思います。もっと大雑把に言うと四角くない箱と言えばよいで
しょうか(ちょっと大雑把に過ぎますが(笑))。

いっとき話題になりました高級ポッキーもそうですし、スーパー・コンビニ
等々見ていただければ、お菓子の箱やカレーの箱など、若干丸みを帯び
させたり、角をとったような箱も多くあると思います。

これらはそのほとんどが他の物との差別化をはかることで、少しでもアイ
キャッチ性を高め、手に取ってもらう確率を高め、売上を伸ばそう=より
多くの方に購入してもらおうということですね。

そして、形状で希少性を出す最たるものはお土産品でしょうか?
穴が必要以上に空いている箱・変に歪んでいる箱・やたらイビツな形の箱、
そして、船型・車型・動物型色々な形状がありますね。極論を言ってしまえば
化粧箱の1面だけを伸ばして平面のみで表現するなら、どんな形状でも可能
になります。

なぜ、土産物に変わった形状が多いかというと、もちろん渡す相手を喜ば
せたい、笑わせたい、感動させたいという『ザ・おみやげ』的な要素も多い
ですが、作り手側の最大の意図はやはりアイキャッチですね。

特にツアーなどでは、買い物時間が制限されていることも多いです。そして
そんな時ほど皆が殺到するので、その時間だけは超込み込みです。
そんな時には考えている暇よりも、目に入ったものを掴んでレジに駆け込む
ということも多い・・・・・かもしれません。

もしかしたら、希少性の高さを求める風潮が増していけば、真四角の形状が
もっとも希少性の高い形状に・・・・・は多分ならないでしょう(笑)

 

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