失敗しないオリジナル化粧箱・パッケージの作り方 vol.2

~~~ 形状の決定方法編(の続き)~~~

まずはじめに・・・タイトルからも分かりますようにこちらの記事は【続編】です。ので、こちらの記事をご覧になっていない方は、まずはこちらの記事を先にどうぞ・・・

 

化粧箱・パッケージの形状を決定するにあたり、(前回解説しました)中身の商品ありきというのはもちろん当然のことではありますが、我々化粧箱・パッケージメーカーで箱を作成してから、最終ユーザー様のお手元に届くまでには、実に多くのポイントを通過し、場合によっては、北海道で作られた箱が沖縄の手元に届くことも実際にあるでしょうし海外に出ていくこともあるでしょう。

 

そう考えると、距離的にも長~い長~い旅に出かけるといっても過言ではありません。その過程も想像しながら考えて頂ければと思います。

 

作業性から考える

手詰めか機械充填か?

我々化粧箱・パッケージメーカーで作られた箱がまず届けられるのは、中身の商品の充填先です。なので、その充填先での充填方法が決定されていなければ化粧箱の形状は決められません。そこで、最も注意しなければならないのは、「機械充填」の場合です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カルトナーとは?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自動製函機のことで、文字通り自動で箱(=函)を製作
する機械のことで、ここでいう「製作」とは、箱を組み
立てる・箱を起こして封緘する・量産するという意味です。
なので、箱に中身の商品を自動で充填する機械のことも、
ギフトの身蓋函のように組立まで行う機械もカルトナー
と呼びます。
ちなみに、ある程度汎用性を持たせたカルトナーがほと
んどですがある商品に特化した完全特注カルトナーもあ
りますし、ノリ貼りをしていない箱の展開状態から充填
完了までできるカルトナーもあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「機械充填」の場合、カルトナーの設定にあった形状・寸法にする必要があります。

例えば、中身の商品的には厚みが33㎜がちょうど良いという場合でも、カルトナー仕様が35㎜以上にしか対応していない場合は、多少ガタつくことを許容して35㎜厚にせざるを得ません。また、フラップの形状等々も角度調節する必要がある場合もありますし、ホットメルト位置や印字部分を考慮した形状にする必要がある場合もあります。

 

どちらにしても、カルトナーにかける化粧箱・パッケージを作成する場合は、事前に試作を行い、形状的に問題ないかのテストが必要になります。
(※ちなみに、機械上の「すべり」の問題もありますので、本番同仕様の表面加工を施したもので試作をすることが必要な場合もあります)

 

次に「手詰め(=手作業)」の場合ですが、この場合は、先程の『フラップの角度』を微妙に調節するというような形状の細部にこだわるということはほぼありません。手作業なので、どのような形状・仕様にも対応可能ということが出来ます。

 

なので、折り紙のような複雑な形状にすることも可能でしょうし、ヒモを通す・リボンをかける・アイキャッチシールを貼るというようなことも可能で、非常に自由度の高いパッケージ作成が出来ます。

 

コスト比較から考える

形状での「コスト比較」といった場合、ほとんどが「手詰め(=手作業)」時のことが多く、中でも複雑な仕様・付加価値の高い仕様というよりは、AパターンとBパターンとどっちが良いか?ということが多いです。

 

最も代表的なものが下記の2点です。
①【A】底組み(底ジゴク)タイプor【B】底ワンタッチ(底貼り)タイプ
②【A】完全組立タイプの組函or【B】両サイド貼タイプの組函

どちらも【A】の方がパッケージ自体のコストは安いです。
しかし、その分、箱の状態にするのに手間がかかるということですね。

 

したがって、
・【A】と【B】の化粧箱・パッケージ自体のコスト差額
・【A】と【B】の組立にかかるコスト差額
上記を比較検証し、トータルコストを算出することによって形状を決定する必要があります。

 

ここで1点アドバイスとしては『迷ったら【B】を選択!』ということをお伝えしたいと思います。
スポット商材の場合は、トータルコスト算出で@0.10円でも安い方を選択することに異論はないかと思いますし、そもそもその場合は迷ったりされないでしょうから除外するとして、迷われるのはリピート時のことを考えて【A】【B】どちらにしようか迷うということがほとんだと思います。

 

そして初回ロットは、損益を考えた場合の最低ロットという場合が多いですよね。であるならば、リピート時に初回ロットを下回るという可能性は低いということになります。
また迷われるということは、【A】or【B】どちらの場合もトータルコスト的に、それほど大きな差異はない(というか、【B】より【A】の方がトータル的に若干安い)ということでもあると思います。

 

化粧箱・パッケージ自体のコストの特徴として、ロットが大きくなればなるほど【A】と【B】の1個単価差額は縮まります。かつ、小ロットであればあるほど、少しロットが増えただけで【A】と【B】の1個単価差額の縮小幅は大きいです。

 

その一方、組立コストについてはロットの大小にかかわらず【A】【B】の1個あたりコストは変わりにくく、【A】と【B】の差額自体はほとんど変わりません。

 

簡単にいいますと、少しでもロットが増えれば簡単に【A】のトータルコストより【B】のトータルコストが安くなるということですね。だからこそ『迷ったら【B】を選択!』ということになります。

 

梱包・流通経路も考慮

充填先から店舗に届くまでには、輸送しなければなりません。また店舗に届いたなら、商品を陳列させねばなりません。
こういったところから、色々奇抜なアイデアをご提案させて頂いても、最終的にはオーソドックスは直方体の化粧箱・パッケージに落ち着くことが多いのも事実です。

 

我々も何度も経験しております。

お客様のご担当者さまにはとても喜ばれたご提案(=もちろん、ご担当者さまのご意向を受けて、見せ方の違う形状をご提案させて頂いたもの)も、充填担当・物流担当等々の他のセクションの方々との話し合いの中でなくなっていくということが・・・

 

どういうことかというと、オーソドックスな直方体の形状が、最も効率よく外装に梱包することが出来、隙間もでずに破損のリスクも少なく、陳列する際も、無駄なスペースを取らなくても済むということなんですね。

 

また、外装に梱包することについて、もっと言うと、ただ単純に入れにくいということだけではなく、緩衝材が必要になったり、入り数を減らさざるを得なくなったりと、直接的・間接的にコストUPにもつながるということですね。

 

なので、化粧箱・パッケージを作成する場合は、オーソドックスな直方体の形状にしましょう!!・・・・・・・と言っているわけではありません(笑)

 

確かに、変わった形状というのは、上記のようなデメリットもありますが、より多く売れる可能性もあり、より多く売れることによりデメリットをカバーしてあまりあるだけのメリットが生まれることもあります。

 

したがいまして、是非とも色々な形状に挑戦して頂きたいですし、そのためには、最終消費者さまのお手元に届くまでのシミュレーションをして頂き、事前に、考えられるデメリットに対しての『社内向けの説明』をしっかり考えておくことが、必要な準備の1つと言えるのではないでしょうか?

 

デザイン(図柄)から考える

形状をデザインに合わせる

形状をデザインに合わせるって、そんな後先逆みたいな!と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

家型・車型・イルカ型から、東京スカイツリー型まで、さまざまの形状が全国の名所ごとに必ずと言っていいほどあるはずです。現在、私の手元にも富士山型の箱があります(笑)

 

これらは全てデザインありきです。
もちろん完全にデザイン通りに完成したものは少ないとしても、まずデザインがあって、それをどこまで再現出来るか?ということで形状が決められていったのだと思います。まさに『形状をデザインに合わせる』ですね。

 

もっとオーバーなことを言うと、雑誌の付録等々で台紙に切り取り線がついていて、それらを何パーツも何パーツも切って貼って組み立てて電車が完成!船が完成!さらに複雑なものだとロボットが完成!なんてことがなかったでしょうか??

 

これらも全てデザインありきですね。
『おもちゃ』と『商品パッケージ』を一緒にするなと怒られそうですが、確かに、かなり複雑な商品パッケージとなると【現実的に!】難しいのかもしれませんが、絶対無理ということもないかもしれませんね・・・時間とお金さえあれば。

 

そうなんです。そこまでお金も時間もかけられない、だから、初めから考えないということが多いのではないでしょうか?

 

しかしながら、先程も少し触れましたが『どこまで再現できるか?』を考えることも出来るのですから、まずは大胆にオリジナルの形状でも・何かを模倣することでも構わないので、自由な発想で『こんな化粧箱出来ないかな?』と考えてみて下さい。そして、そこからはプロの出番です。私どものようなパッケージの専門家に素直に・率直にご相談頂き、求める形状を探りあてて行くという方法もあります。

 

ちなみに、その場合の1つの良い方法として『一部を切り取る』という視点をご提案させて頂きます。例えば、「車」をイメージさせるとした場合、全体を再現するよりも、タイヤのみを再現するとか・フロントガラス付近のみを再現するとかでも「車」をイメージさせられるかもしれないですよね。そう考えれば色々と案も浮かびやすいのではないでしょうか?

 

デザインを形状に合わせる

『デザインから形状を考える』と言うお題に対して一見矛盾に思えるタイトルではありますが・・・ここはあえて言わせて頂きますと、化粧箱・パッケージの形状は、大半が直方体である!と。

 

こう言ってしまうと、『形状を考える』ということに対して身も蓋もないことになってしまうのですが、先述の通り、コスト・耐久性・流通性等々を考えた際、現実的に直方体になるパッケージがほとんどであるということも事実ではあります。

 

そこで、直方体という前提で色々とデザインを考えてみるのも1つの方法ではないかということです。

例えば・・・①
店頭で商品を購入した際、ギフト包装ということで、リボンを掛けて頂くことがあるかと思いますが、あらかじめデザイン(=印刷)でリボン掛けしているように見せるというのも良いかもしれません。

 

例えば・・・②
直方体でも全面正方形の立方体であれば、サイコロのデザインを入れて見たまんまのサイコロにしても良いかもしれません。

 

例えば・・・③
マンガの単行本の背表紙で、数巻順番に並べると1つの絵になる(こち亀・ドラゴンボールのように・・・う~ん、懐かしい(笑))ものがありますよね?このような発想もありかもしれません。。。まぁ、パッケージとしては、あまり見かけませんが。

 

このように、直方体を生かしたデザインを考えられないか?ということで、そこから【W・D・H】の比率を決めたり、キャラメル箱or底ワンタッチ 等々の形状を決めたりするのも1つの方法ではないかと思います。

 

売場・競合との比較

『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』ということで、やはり商品を売る・買って頂くためには、競合他社の製品を知る必要があります。

 

他社商品のほとんどが金箔を使い、光沢紙を使いと高級感出している中に一般的な『カラー4色印刷+ニス』では、やはり見劣りしてしまい、資材としてコストダウンを図れたとしても、それ以上に売れ行きがおちれば本末転倒になってしまいます。

 

逆に、直方体ばかりのところに、変形のパッケージが1つだけあれば、それだけで目立ち、手に取って頂ける確率も上がることでしょう。

 

大げさなことを言うと、周りが華やか・きらびやかなパッケージの中に、モノクロのパッケージがあれば、それはそれで目立つかもしれません。(あくまで、大げさな話であり、よっぽど洗練された秀逸なデザインでなければ、このパターンは成功しないと思われますのでオススメは致しません)

 

したがって、まず大事なのは『見劣りしない』ということ。ここを踏まえず、ただ奇抜さだけを追い求めると目を背けられる一因となります。そして、その上で『目立つ=高いアイキャッチ性を持たせる』ことが出来れば良い結果が出せることでしょう。

 

だからこそ、『売り場・競合との比較』ということで、どういった形状が多いのか?どういったデザインが多いのか?どういった加工が多いのか??といった、市場調査を踏まえて(形状という意味も含めた)パッケージデザインを考えてみることがとても重要になります。

 

~~~ 加工内容の決定方法編~~~

その前に、覚えておいて頂きたいのが印刷の種類です。
印刷方式には大きく分けて下記の4種類があります。
『平版印刷』
『凸版印刷』
『凹版印刷』
『孔版印刷』

この中で、弊社では『平版印刷』であるオフセット印刷を扱っておりますので以下にはオフセット印刷についての解説とさせて頂きます。

 

印刷内容を考える

データ作成時の注意点

オフセット印刷に際して、印刷のハンコとなるPS版を作成(刷版)しなければなりませんが、そのPS版を作るためにデータを作る必要があります。版下と呼ばれるものですね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
懐かしいアナログ版下(?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今では、データをメディア入稿、あるいはメール入稿が
当たり前の時代になりましたが、1990年代まではアナロ
グ版下が存在し私自身も実際に持ち運んでおりましたので
技術革新のスピードには驚かされるばかりです。
版下がデータでやりとりされる以前は、紙の台紙に写植し
た文字や図柄の紙焼きを1枚1枚貼っていき、それを撮影
することによって印刷フィルムを作成していたのですね。
しかも、そのただ切り貼りしてある版下をお客様のもとに
運んで版の確認をして頂くわけですが、本当に1つ1つの
文字・図柄を貼ってあるだけなので、校了を頂いた後の移
動中に剥がれたり・曲がったりしたら・・・・・・今では
考えるだけでも怖いですね(笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

印刷用のデータはイラストレーター&フォトショップにて作成するわけですがそのソフトを扱う技術上の点は別として、見た目でわかる注意点を何点か列挙させて頂きます。

 

①  塗足しの付け方
チラシのようなA4ペラとかなら、周囲の4方向すべて3mmづつデザインを大き目に付けます。パッケージも基本はこれと同じで外周にデザインを伸ばしてもらえばいいのですが、難しいのが『形状が複雑』ということです。また、箱にした際に見えなくなる部分(のりしろ部分や各種フラップ)の扱いも難しいです。また通常の塗足し以上に仕上トンボ内全面に塗足しを伸ばした方が良い時もあります。

 

ので、よく分らないという場合のポイントは『極力大きく広く』塗足しを付けておくということです。あとは印刷屋さんが何とかしてくれます(笑)

 

一番悪いのが『仕上罫ピッタリでデザインを止めてしまうこと』です。そしてリンク画像も『必要な部分のみ切り取った画像を入れておくこと』です。印刷屋さんとしては、『削る』ことはできても『付け足す』ことが出来ないことがあるからです。

 

しかしながら、やはり完全データを作れるように少しづつでも知識を増やしていかれる方が良いでしょう。印刷屋さんに任せるということは、データ加工をお願いするということですので、その分費用は余計に掛かるということになりますので。ので、どういう場合に、45度カットにすべきか?底の塗足しを付けるべきかどうか?サイドフラップ・差し込みフラップにはどうように塗足しを付けるべきか?等々、都度都度、印刷屋さんに確認して少しづつ覚えていかれることをオススメします。それほど多くはないと思いますので。

 

② デザイン位置
まずもって、最終の型データを印刷屋さんにもらって、それに合わせてデザインを落とし込むというのは最低条件ですね。

 

しかしながら、形状が最後の最後に「あと1mm変えて!」ということが、ままあります。たった1mmされど1mmです。まったく影響がない場合もありますが、大きな影響を受けることも多いです。

 

『1mmだから大丈夫だろ』と思っておられるかどうかは別として、例え少しでも形状が変わったのなら、その変わった最終の型データをもらって、そこにデザインを落とし込むようにしてください。

 

図面は平面なので「あまり影響はないだろう」と思えるような部分でも、実際に箱に組み立ててみれば「こんなことになるの?」ということが、よくあります。ので、デザインは最終の型データにのせること。そして、デザインしたものを出力してご自身で箱に組み上げるところまで出来れば、なお良いですね。

 

まぁ、ここまでは基本中の基本で、先にも述べましたように最低条件です。次にお気を付け頂きたいデザイン位置が、「罫線からの距離」です。箱全面に、あるいは面と面にわたって続いている背景のようなものは別として、文字等々切れてはいけないものは、極力罫線から3mm以上離して頂くことをオススメします。

 

1つは、まず実際の罫線自体が1.0mmくらいの太さがあるということです。デザイン上の罫線が0.1mm程度で明示されていれば、その左右0.45mmづつはすでに罫線にかかっているということです。
もう1つは、紙の伸縮等により、技術では回避できないズレがどうしても発生する場合があるということです。塗足しを3mm付けるというのと近いものですね。塗足しとは、そもそもズレても構わないためにつけるものであり、それが3mmであるのですから、デザインも罫線から3mm離した方が無難です。

 

とは言っても、実際に3mmもズレてしまったらその化粧箱・パッケージは間違いなく『不良品』として扱われることでしょう。
それでもなお、3mm離した方が良いと私が思う最後の理由が『バランス』です。先に述べた通り、物理的にどうしてもズレてしまう場合があるわけなので、そうなった場合に少しでもリスクを回避する方法を考えておいた方がいいのでは?ということです。

 

例えば、ある面の両サイドに2mmの余白があるとします。その際、0.5mmのズレが生じた場合、片方は1.5㎜の余白になり、もう片方は2.5㎜の余白になります。この差はバランスが悪く見えますよね。

 

仮に、元々3mmの余白だった場合、2.5㎜と3.5㎜になるわけですね。これならバランスが良い。。。。。とは申しませんが、まだマシですよね。

 

しかしながら、法令で表記しなければならない文言が多くなり、表記しなければならない文字の大きさも決まっているということで、スペース的に難しいというケースが増えているのも事実です。

 

ので、極力罫線から離した位置にデザインするということを心掛け、出来ることなら3mm以上を目安に!ということを覚えておいて頂ければと思います。

 

③ リサイクルマークを入れましょう。
リサイクルマーク導入からずいぶん経過していることもあり、かなり浸透してきておりますので、少なくなってはきましたが、やはりまだ「リサイクルマークをいれるのを忘れてた」という時があります。

 

これは、消費者がゴミを分別する際に分りやすいようにという意図で導入されたものなので、消費者の手元に届かないようなものはリサイクルマークを入れなくてよいものもあります。

 

しかし、それらのものも「入れてはいけない」ということでもないので、どんなものにもリサイクルマークを入れておくのが無難でしょう。・・・・・本来の主旨である、消費者様が実際どこまでリサイクルマークを見ているか?気にしているか?は甚だ疑問ではありますが、法律ですのでシッカリと守りましょう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
リサイクルマークの大きさ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
印刷の場合→6mm以上
型押しの場合→8mm以上
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

④ アウトライン化
文字化けをさせない。データを触らせない。ということで、アウトライン化をして入稿されるお客様も多いですし、アウトラインPDFとしてデータ全体を変えられないようなデータで入稿されるお客様もいらっしゃいます。

 

それはそれで構わないのですが、パッケージの場合、先程の塗足しの件や、『カブセ処理』等々よほど手慣れた方でないと、本当にそのまま使用出来るデータというのはなかなか作成出来ないのが現実です。すなわち印刷会社側で何かしらの修正を加えることが多いということです。

 

しかしながら、アウトラインが掛かっているデータであれば・・・ということです。ので、入稿時アウトライン化される場合は、アウトライン化する前の生データと一緒に入稿された方がよろしいかと思います。

 

⑤ 組み立ててみましょう!
デザインしたデータを実際に出力して、切って貼って組み立てましょう!オモテ裏が逆・天地が逆・のりしろ内にデザイン(実際に貼ったら見えなくなる位置にデザイン)されている等々、たま~に見かけます(笑)

 

印刷はカラーか? 特色か?

印刷の際、その色数によって金額が変わってくるのはご存知の通りで1色より2色印刷、2色より3色印刷の方がコストUPになります。なので、特色を使用する場合は、コストと比較して何色分の色数が使用可能かを判断する必要があります。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
特殊色
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
特色のなかでも特殊な色というものがあり、仮に
『特殊色』とさせて頂きますが、『金』・『銀』・
『白』・『蛍光』等々がこれにあたります。
特殊色だけにインキ自体が高いため(それ以外にも
印刷難易度のUPもあり)印刷代も高いです。一般
的には2色分に相当と考えて頂ければと思います。
また、似たような意味合いで、ベタ柄の印刷の場合
は使用するインキ量が増えるため(こちらも、印刷
難易度UPという要素も含みますが)印刷代がUP
する場合があります。これはデザインにより異なり
ますが、1.5色~2色分と考えられます。
ただ、昨今ではベタ柄割り増しは、とらなくなった
印刷会社さんも多いです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

カラー印刷では、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)なので、当然4色印刷になります。特色の4色とカラー4色ではどちらの方が高いか?というと、厳密にいうと特色4色の方が高いですが、今では4色は4色ということで、同価格としている印刷会社さんがほとんどであると思います。

 

では、どういうときにカラー印刷にするのか?特色印刷にするのか?なのですが、まず第一に写真・画像等使用される場合は、カラー4色にせざるを得ません。また、たくさんの色を使いたい場合、その1つ1つを特色にて印刷すると値段的にも・機械的にも難しいので、掛け合わせで表現する場合は、カラー印刷ですね(=一応、CMYKの4色でほとんどの色が再現できると言われております)。

 

逆に、特色を使う時はどういう時かというと、大きく分けると下記の2点になるかと思います。
① コストダウン
② こだわりの色

①は極力色数を使いたくないということですね。②については、企業ロゴなどで指定の色があるという場合や、キレイな色にしたい場合ですね。先程、カラー4色でほとんどの色が再現出来るとしましたが、『ほとんど近い色』という方が正確な表現で、掛け合わせで再現した色は、特色を使用したものに比べると、やはり濁っているというか、きたないというか。。。特に、薄い色・淡い色、そしてCMYKの中間色(例えばMYの中間色はオレンジになります)は、特色の方が断然キレイな色が出せます。

 

問題は写真も使いたいけど、色にもこだわりたいという場合です。これはもう皆さんお分かりだと思いますが・・・・・カラー4色+特色ということになります。

 

表面加工内容を考える

オーソドックスなものも大事です

まずは、その種類として一般的には下記のものになります。
① ニス  &  マットニス
② ビニール  &  マットビニール
③ プレスコート
④ UVコート
⑤ PPラミネート  &  マットPPラミ

 

そして、お客様の関心の高いべスト3の比較順位は下記になります。ただし、グロスはグロスどうし、マットはマットどうしの比較としてになります。

 

※値段の高いのは?
【安】 ① < ② < ③ < ④ < ⑤ 【高】
(但し、③と④は価格差はそれほどありませんが、のり貼りする場合は④の方は版代が必要になるので)

※輝度(orマット感)が高いのは?
【低】 ① < ② < ③ = ④ < ⑤ 【高】
(③と④は、その評価が分かれます。③の方が良いという方もいれば、④が良いという方も。ので、同等レベルとさせて頂きました。ただ、平滑性で言えば、③の方が平滑性に優れています。)

※耐摩擦性に優れているのは?
【弱】 ① < ② < ③ < ④ < ⑤ 【強】

 

色々な表面加工

≪ハーフマット≫
マットビニールについて、「指紋がつきやすい」「傷がつきやすい」と感じられている方もいらっしゃるかと思います。
必ずしも、マットビニールだけの原因ではなくても、ご自身が製品を立ち上げた際に、そういったトラブルがあると不安になって選択しにくい表面加工になってしまうこともままあります。
そんな時には『ハーフマット』を一度試されてみてはいかがでしょうか?

 

これは、ビニール溶剤に強化剤を合わせることにより、傷に強く・指紋がつきにくくなります(あくまで、マットビニールに対しての相対評価です)。ただ、デメリットとしては、若干マット感が劣ります。ので、マットビニールレベルのマット感でも満足できない場合は、難しいとは思います。

 

≪マイクロエンボス≫ 
そもそもエンボスとは、柄を彫刻した版を用いて圧を加えることにより、原紙に凸凹の模様を付ける加工になりますが、この凸凹を細かくすることにより、超微細なデザインを表現する加工をマイクロエンボスと言います。

 

ただ、このマイクロエンボスは微細な凹凸を表現するがゆえに、一般的な白い板紙にこの加工を施しても、ほとんど分かりません。強いて言うなら、スミ等々の濃い色を印刷したうえであれば、効果はある程度出ます。

 

ので、このマイクロエンボスはホイル紙・蒸着紙等々のピカピカ光る紙に使用されることをオススメします。非常に美しい輝きを表現できます。

マイクロエンボスについても、多種在版がありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

≪ベルベットフィルム≫
マットPPラミを超えるマット感。絹のようなしっとりとした質感。もう印刷物ではないかのようです。
残念ながら、画像ではお伝え出来ないのがつらいです。
残念ながら、コスト的にも高価なことがつらいです。
が、
一度、ご覧になられて損はなし!お気軽にお問い合わせください。

 

【番外編】グラビアパール

表面加工ではありませんが、と言いますか、逆に通常の印刷の前段階のことですので、表面加工どころか、前処理加工になりますね。しかしながら、もし、ご存じでなければ是非この機会に覚えて頂ければ幸いです。

 

「高級感を出すためにパール紙を使いたい」という方も多いかと思います。しかし、ズバリこれ!というパール感というのは難しいかもしれません。もう少し、ピンクっぽい方が・・・・。グリーンのパールが良いのだが・・・。等々があるでしょう。

 

また、もしピッタリのパール感であっても、ベースの原紙が、もう少しグレードの高い紙が・・・・。もう少し、厚い紙が・・・・。ということがあるかもしれません。

 

そんな時にはグラビアパールです。
・好みの色に調節が可能です。
・強度的に、質的に、問題ない原紙の選定が可能です。

 

ただ、値段が・・・・・と思われるかもしれませんが、コスト的に見てもパール紙と比較しても大差ないと思われますし、ロットが大きければ(といっても、無茶苦茶な量ではないです)グラビアパールの方が安いくらいです。もちろん、逆にロットが少なければ高くなる可能性も大です。

 

その境界線は、その商品の大きさ等々にもよりますので、一概には言えませんが、3,000ヶ~5,000ヶ以上作成される場合は、一度見積をとってみるのもいいかもしれません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちなみに、フレキソパールというのも
あります。メリットとしては、環境に
やさしい(エコ)です。デメリットと
しては、グラビアパールに比べ、若干
パール感が落ちます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

まとめ

【原紙の選定方法】・【形状の決定方法】・【加工内容の決定方法】と化粧箱・パッケージを作成する順番で解説させて頂きました。

 

もちろん、これが全てという訳ではありませんが、少しでもお役に立てれば幸いです・・・・・いかがでしたでしょうか?(笑)

もっと聞きたいということであれば、まだまだお伝えできることもあるかと思いますので、お気軽に下記よりお問合せ下さい。

 

ご質問・ご相談は下記より!小ロットでの対応もお任せ下さい!!

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ