化粧箱の製作に関する細かい話

前回は刷版加工において糊しろにあたる部分を
しっかりと白抜きしておかなければ
糊貼り加工が出来なくなるor難しくなる。
という話をさせていただきました。
インキだけならなんとか貼れることもあるようですが、
ニスがのってしまうと、これはもう完全にアウトになりますので
気をつけて、よくよくデザインを見る必要があります。

またその話の折りに開けるべき寸法について
トムソン加工時のズレの予防のためなどで
印刷図柄よりも少し大きめに枠を開ける(天地左右方向に1~1.5mmほど)
また、窓貼りを行うにあたっては窓枠から15mmほど開ける必要がある。
と紹介させていただきました。
このように板紙での化粧箱の製作に関しては
日常生活ではそこまで気にすることも無さそうな
mm単位での注意が必要になってきます。

そこで今回は化粧箱の製作に関する様々なmmの話を紹介したいと思います。

①原紙におけるmm
化粧箱を作るにあたって一番の元となるものが原紙です。
その原紙をどのようなものにするかによって
箱の方向性が決まってきます。
箱に高級感を持たせたいならコートアイボリーを
安価に製造したいのならばコートボールをといったものから、
銀ホイル加工を施した紙やクラフトボールなどの
原紙製造時に何かしらの色が付いている紙を使うことで
化粧箱に独特の雰囲気を持たせることも考えられます。

では、そんな原紙におけるmmとは?

化粧箱を作製するにあたって、厚み310g/㎠の板紙で
箱の無地サンプルを作製し商品を入れてみた所、
商品の重さに対して紙の強度が十分ではなかったとき、
また、商品に対しては問題無くとも箱に組み立てたときに
少しなよってしまう等が判明したときには
それを解決するためのもっとも単純な方法として
原紙の厚みをより厚くすることにあります。
310g/㎠で弱かったのなら400g/㎠にて作製するという具合です。

しかしここがmmの話、310g/㎠と400g/㎠は
それぞれmmの厚みで表すと約0.4mmと約0.5mmになり、
その差は0.1mm程度に過ぎません。
しかしその0.1mmの差で中々に強度が変化します。

でもそんな0.1mm程度の差で強度が変わるならば
中途半端なものは全て厚い紙を使えばと思われるかも知れません。

しかし、その0.1mmの差によって紙の仕入れ値が変化するため
そう簡単になんでもかんでも厚くすることも出来ません。

紙の厚みを変えるということはその紙の重量が増す。ということになります
そして、紙の仕入れ値は通常
紙の重量×紙の購入数量×その紙の単価、によって算出されますので、
仕入れ値に大きな影響を与えます。

例えば310g/㎠のL版(800mm×1100mm)の紙の場合、重量は
0.8×1.1×0.31=27kg(100枚辺り)。
対して400g/㎠のL版では35kg。
そしてこのkgが仕入れ値にかかりますので、
購入枚数が2500枚(100枚単位の為25になります)、単価が100円としますと
310g/㎠では27×25×100=67500円
400g/㎠では35×25×100=87500円
となり、その差が20000円になります。
実際は310g/㎠の方には単価に6円ほど上乗せがありますので
もう少し狭まるのですが、つまりは紙厚を変えると
単価に影響が大きく出てくるということをご理解いただければ
充分かと思います。

というわけでして、今回は紙におけるmmの話でした。では。

 

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