化粧箱の表面加工はグロス調?マット調?どちらを選びますか・・・(グロス編)

 

化粧箱の制作を考える時に、表面加工はどうするか・・・、結構大事な問題です。

表面加工は印刷面の保護という目的がありますが、それ以外に美粧性も大事に

なってきます。商品のイメージを上げる為に印刷デザインは大切です。

そのデザインをより効果的にアピール出来るのが、表面加工です。

煌びやかに光沢をもたせる表面加工、落ち着いたシックな感じを出す表面加工。

一般的には、グロス(光沢)調に仕上るか、マット(光沢の無い)調に仕上るかで

商品イメージは大きく変わってきます。

今回は2回に分けて、グロス調に仕上る加工とマット調に仕上る加工について

お話したいと思います。

先ずは、光沢のあるグロス調の表面加工から・・・

 

OPニス仕上

表面加工の中で、安価で手軽に加工出来るのがOPニスです。

OPニスのOPは、OverPrintニスの略で、印刷で加工出来る表面加工となります。

印刷工程に組み込めるので、納期が余分にかかりませんし原材料もインキなので

安価に抑える事が出来るのですが、ごく少量の印刷物では印刷加工賃の計算上、

台数計算(最低必要加工賃)となる事と、刷版(印刷する為の版)が必要となり、

後で書くビニール引きよりも高くなってしまいます。

また、印刷インキ故に被膜層の厚みが薄く、他の表面加工に比べるとグロス感が

少ないとも言えます。

ただグロス感の強いOPニスを選ぶことが出来るのですが、グロス感が高ければ高い程

耐摩耗性に弱く、表面保護の観点からいうと、化粧箱の表面加工にはあまりお勧め出来ません。

OPニスは、印刷面を取り敢えず保護したい、少しグロスを持たせたい、安価に抑えたい・・・

といった要望に合った表面加工となります。

当社印刷設備では、5色印刷機を持ち合わせておりますので、ワンパス(紙の1回通し)で

OPニスを刷ることが出来、納期短縮にもつながります。

 

ビニール引き

OPニスの耐磨性とグロス感では、ちょっと・・・と言われる方はビニール引きをお勧めします。

オフライン(印刷ラインとは別)となりますが、被膜層も厚く耐摩耗性にも優れており、

比較的価格も抑えられますし、OPニスよりは艶があり、化粧箱の表面加工として

多く採用されています。ただナンバリングや書き込みをするためには適しておらず、

どうしてもの場合は版を作製しなければいけないのですが、これが高価な為、

よほど大量生産でなければ、イニシャルコスト増となってしまい、費用対効果は

得られないと思われます。

グロス感も艶がある程度で、光沢とまではいかないため、より光沢を求められる

化粧箱には次に書くプレスコートを選択される事が多いです。

ビニール引きに関しては当社は外部加工となるのですが、当社印刷機には

印刷ユニットの後ろにコータが付いており、そのコーターで水性ニスを施せば、

ビニール引きと同じ艶を得る事が出来ます。(耐磨性はビニール引きの方が強い)

ただこの場合も版代がかかり、費用対効果は考えなければいけなくなります。

 

プレスコート

表面加工液剤を高温の鏡面胴を押し当てることにより、鏡面が転写され

高い光沢を持たせることが出来る表面加工がプレスコートです。

プレスコートは耐磨性も強く、表面保護の機能も十分なのですが、

如何せん光沢性が高い為、少しのすり傷でも目立ちやすくなってしまい、

その取扱いには、ある程度の注意が必要となってきます。

プレスコートの光沢は高級感もあり化粧品や健康食品の化粧箱に

多く採用されていますが、同系列の商品群の中で、自社、他社に

関わらず、差別化を図る為に採用されることも多く、少し単価は上がりますが、

ある程度の予算の中で強い光沢を持たせられるプレスコートは、

需要も多いと言えます。

当社の設備では水性ニスと同様、コーターを使ったUVクリアコートが

プレスコートと同じくらい光沢が出る加工となり、耐磨性もプレスコートより

強いのですが、糊代等、塗布していない箇所を作る場合は版が必要となり、

費用がかかってしまいます。

 

フィルム貼り

光沢も強く、耐磨性も強い表面加工としてフィルム貼りがあげられます。

フィルム素材は、PPフィルムやPETフィルムとなるのですが、

その質感は塗布して加工する表面加工と違い、透明感も高く、

高光沢な表面加工なのですが、加工賃も高くなってしまいます。

高級化粧品やハイエンドな商品群に採用されていますが、

別用途として、箱に穴を開けた上にフィルム貼りをすることにより、

紙器でありながら、中身商品が見える窓貼り箱として採用される

事も多い表面加工です。

少し余談になるのですが、同じ表面加工をして、より光沢を出す方法・・・

それは原紙を平滑の高いものに変えるのです。

光沢とは平滑性から生まれるものであり、コートボールよりカードB、

カードBよりカードA、カードAよりコートアイボリー、コートアイボリーより

キャストコート紙といった具合に、原紙表面の平滑が高ければ高い程、

施される表面加工の光沢は上がってきます。

フィルム貼りをして高光沢を得るには、やはりコートアイボリーや

キャストコート紙に加工したものが、他の原紙より光沢性が強いと

言えますが・・・、なんせ高額になってしまいます。

商品別により、適材適所の表面加工を考えられてはどうでしょうか。

 

一般的な表面加工として代表的なものを列記しましたが。

お客様の考えにあった表面加工をしてみては如何でしょうか。

当社設備についても織り込んで話をしましたが、UV5色印刷機コーター付は

珍しくはありませんが、表面加工の観点からも印刷の幅を大きくしている設備です。

特に水性ニス、UVクリアコートに興味をお持ちの方がおられましたら、

是非ともお声かけして下さいませ!!

 

 

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