化粧箱の表面加工はグロス調?マット調?どちらを選びますか・・・(マット編)

 

今回は以前に書いた、グロス編に続いてマット編について書いてみたいと思います。

グロス調は光沢のある艶が高級感を演出する・・・、と書き記しましたが、

マット調は控えめな仕上がりが落ち着きを醸し出したり、大人感を演出する・・・と思います。

グロスは高平滑にすることで、光の反射が一定方向に向くため、光沢や艶感が得られる

ものなのですが、マット調は逆に平滑性を無くし、光を乱反射させることにより、

光沢感を無くし、シックで落ち着いた感じに仕上るのです。

余談になりますが、景気のいい時にはグロス調の印刷物が多く、不景気な時は

マット調の印刷物が景気のいい時よりも多くなる・・・、とも言われています。

パッケージが内容物をより際立させる為に、施す表面加工・・・、その効果の

一つである”マット調”について記したいと思います。

 

マット調表面加工の色々

基本的にはグロスの表面加工の種類と同じで、液剤にマット剤が含有されている

だけの違いではあるのですが、プレスコート(表面に塗布した液剤を、鏡面の圧胴に

高温で押し付けて高平滑にする表面加工)の液剤にマット剤を含ませることは

しませんので、この加工についてはグロスだけの表面加工と言えるでしょう。

そうなると、グロスニスに対してマットニスがあり、やはり印刷機において加工できる

手軽な表面加工であり、安価であると言えます。マットニスの場合、当社では

特にグロスニスとマットニスにおいて価格差をつけてはいませんので

ご安心ください(笑)。

次にビニール引きに対して、マットビニール引きも同様にありますが、

マットビニールに関しては、一般のビニール引き(グロス)より加工賃が

高くなります。ただ後ほどにマット調の表面加工の注意点について書きますが、

マット剤の剥離性についてはマットニスよりも強く、価格を押さえてマット品質も

比較的安心できるマットビニールは、私のお薦めの表面加工となります。

PP貼りもマットPP貼りがありますが、グロスのPPフィルムに比べ

マットPPフィルムの割高感は強く、高価な表面加工となってしまいます。

しかし、フィルム面に凹凸を作る事によってマット調に仕上ている為、

他の液剤にマット剤を含有して、マット仕上げする表面加工に比べて

マット品質についてはピカイチであり、高級化粧品等のパッケージで

マット感を出すのには最適と言えるかもしれません。

 

マット調表面加工の効果と注意点

マット調の表面加工は、シックで落ち着いた感じが出る・・・

このマット感にも、印刷の濃い、薄いというような、強い、弱いがあります。

マット感を強くするには、含有されるマット剤の量を多めに、

また、ハーフマットと言われるような、弱いマット感が必要な時は

マット剤の含有を少なめにすればいい事なのですが、

このマット剤で注意しなければいけない事があります。

前に述べた様に、液剤にマット剤を含有さして表面に凹凸を作る事により、

光を乱反射させる事で、マット感を出す(光沢を出さなくする)。

逆に言えばマット剤が乗っていないとグロス感が出てしまう・・・

マット仕上げされた表面は凸凹で極端にいうと、紙やすりの表面の様に

なっているのです。それ故に、耐磨性は弱く擦れ合うとマット剤が剥がれ落ちます。

すると、その部分はグロス感が出てしまい、キズの様に見えてしまう。

マット剤が乗っていない事がキズと言われるなら、それはキズであり良品で

なくなってしまいます。特にマットニスの耐磨性は低く、同じマットニス面どうしが

擦れ合ってしまうと、マット剤が落ちやすくなり、キズ品となってしまう可能性が

グロス調仕上よりも高くなってしまいます。

この様な場合は、外箱に詰める際にも注意を払い、硬い段ボール面と擦り

合せない様に、クラフト紙を1枚挟んでみたり、タイト過ぎず、緩すぎず

箱を入れれる用に設計してみたりと、工夫をしなければなりません。

グロスの表面加工よりも、マットの表面加工には注意が必要となる事が多いのです。

また、マット表現だけがマット調の表面加工ではなく、UVコート等の艶感をより

際立たせる為に、グロス以外の所にマットニスを印刷することにより、

よりグロス感が上がるというような手法を使う事もあります。

 

他のマット調表現

マット調を表現するには、上記以外にもあります。マット調とは少し違うかもしれませんが、

エンボス加工がそれに当たります。エンボス加工とは、凹凸で柄の付いた圧胴を、

原紙に強い圧力で押し当てて(ロール状の圧胴の間に原紙を通す)、圧胴の柄を

原紙面に転写させる方法で、絹目や皮シボといった柄が表面の凹凸で表現され、

マットとは言えないかもしれませんが、光線は柄目の分乱反射します。

ビニール引きをした後に、エンボス加工すると、艶のあるのに、光を乱反射する

効果を得られ、高級感も増してきます。

また、何らマット剤を使わずとも、原紙の状態で表面がコートされていない、

ケント紙の様なノーコート紙を使うと、紙面の素材が出て、ナチュラルマットな

感じが出てきます。この様な手法はオーガニックな商品によく採用され、

安価で、風合いのあるパッケージが出来上がります。

 

 

グロス調、マット調、色々な表面加工について書き記しましたが、

この様な知識がなくとも、

こんな感じに仕上げたい・・・

こんな効果を出したい・・・

お客様の声をお聞かせ願ったら、当社がアドバイス出来る知識を

フルに発揮し、お客様の考えを形にしてまいりますので、

どうぞお気軽に、ご連絡下さいませ!!

 

 

 

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