化粧箱の表面加工について

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先々週は『化粧箱の印刷について』をお送りさせて頂きました。
前回までの【印刷・パッケージ 基礎講座】は下記の通りです。

 

■ 化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について
※ こちらで原紙に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の製造に関する流れについて

■ 化粧箱の印刷について

 

今週は『化粧箱の表面加工について 』ということで、化粧箱の表面加工に関することで、印刷表面の保護であったり、美観を向上させたりといった機能についてお伝えいたします。

 

 

化粧箱の表面加工1 表面加工とは

表面加工とは印刷した後の刷本(印刷後の原紙)の表面に何らかの加工を施すことを言います。

 

その目的は印刷表面の保護、すなわち印刷インキが摩擦などの外的要因で不具合を起こす事を防ぐ役割があります。

 

それだけでなく、光沢を出したり、マット調に仕上げることで印刷表現のハイグレード化を果たすことにさらなる大きな役割があります。

 

また、化粧箱の用途によっては印刷表面だけでなく、化粧箱の中面にあたる原紙の裏側への表面加工を施す場合もあります。

 

これは、特にたこ焼きなどの食品を直接入れる化粧箱の場合に多く、食品から出る汁系のものや湯気などから化粧箱の強度を保つ為であったり、食品が直接、紙に触れることへの配慮からです。

 

(化粧箱に使用する原紙は食品衛生上、問題のないものがあり、特に表面加工をしない場合であってもそれらを使用致しますので衛生上の問題はありません。)

 

これらの表面加工は一般的には表面加工専用の機械を使用するわけですが、近年では印刷機のライン上で表面加工できるものがあり(可能な表面加工には制限があります)、弊社でも印刷機にはコーターを併設しておりますので、溶剤系の表面加工は印刷インライン上で加工することができます。

 

 

化粧箱の表面加工2 表面加工の種類

 

表面加工の種類には下記のようなものがあります。

 

・印刷ニス
・印刷マットニス
・印刷UVクリアニス
・ビニール引き
・マットビニール引き
・プレスコート
・ブリスターコート
・PP貼り
・マットPP貼り

 

これらの表面加工を印刷表面に施すことで、印刷表面の保護をしたり、美観を向上させることができます。

 

逆に言えば、化粧箱の印刷表面に何ら加工を施さなければ、表面の印刷が輸送中の摩擦によって汚れてしまう可能性があるということですね。
(ただ、表面加工を施せば絶対に表面が保護されるかと言うと、決してそうではありません。その時の状況により、耐性以上の負荷が掛かりますと表面加工もろとも擦れ落ちてしまうことがあります。)

 

そういう観点からも化粧箱に至っては印刷がある物に関しては何らかの表面加工を施すことは大切であるというわけです。

 

また、美観の観点からも商品の価値を高めることは言うまでもありませんので、どのような表面加工があるのかを覚えておいて損は無いかと思います。

 

 

化粧箱の表面加工3 その他にも

一般的に表面加工と言えば、印刷表面全体を覆うもののことを申しますが、印刷表面に(無地あっても可)何らかの加工を施すという意味では他の特殊な加工もあります。

 

・箔押し
・浮き出し
・エンボス
・UVシルク
・マイクロエンボス
など

 

これらの加工はまさしく化粧箱のクオリティーを高める為に活用される加工法で、著しく商品価値を高めることは間違いありません。

 

ただし、これらの加工をしないものに比べ、1つ2つと加工を加えるわけですから、それなりにコストUPになることは言うまでもありません。

 

それゆえに、安価な商品に対してはなかなか利用して頂けることは少なく、比較的に高価な商品の化粧箱に対して利用されることが多いです。

 

ただ、見方を少し変えますと、安価な商品にはこれらの加工をあまり利用されていないからこそ、あえて利用することで競合品との差別化に繋がりやすいとも言えます。

 

もちろん、コスパによりますが。

 

不景気な昨今では、ついついコストを圧縮する方向に目が向きがちですが、商品の価値を高めて販売数の拡大を図ることの方が重要ではないかと思う今日この頃です。

 

決してポジショントークではありません。

 

 

ということで『化粧箱の表面加工について』の説明を終わらせていただきます。

動画解説はこちらです。

 

パッケージ デザイン - 表面加工について

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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