化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について 

mathematics-757566_1280(1) 先週は『化粧箱の素材となる紙の規格寸法と名称』 をお送りさせて頂きました。
前回までの【印刷・パッケージ 基礎講座】は下記の通りです。

 

■ 化粧箱の素材となる紙の分類について
■ 化粧箱の素材となる紙の規格寸法と名称

 

今週は『化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について』ということで、化粧箱の素材となる板紙には、当然のことながら、価格(私共からみる材料費)があるわけですが、この価格の計算基準についてお伝えいたします。

 

 

米坪量が価格の基準

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板紙の価格の計算方法についてお伝えする前に、まず知っておかなければいけないことがあります。
それは・・・

 

板紙の価格の基準はその重量にあるということです。(一部の特殊な紙は1枚あたりの価格が設定されているものもあります。)

 

そして、この重量をあらわしたものが『米坪量』というわけですね。

 

米坪量というのは、1㎡あたりの重量を表したものであり、その表記の仕方には2通りあります。

 

『g/㎡』と『#』です。

 

『g/㎡』は、このまま頭に270とか310とかの1㎡あたりの重量をグラムで表示するもので、
『#』は、このグラム表示の50gを1として表記するものです。
(ちなみに、『#』は、『号』と呼びます。)
ただ、これだと10g~40gの表記ができないので、10gをー2と表記することになります。
例えば、310g/㎡ですと『#6-2』という感じですね。

 

少し分かりにくいかと思いますので、『g/㎡』を『#』で表したものを明記しておきます。

 

270g/㎡ ⇒ #5-4
310g/㎡ ⇒ #6-2
350g/㎡ ⇒ #7
400g/㎡ ⇒ #8
450g/㎡ ⇒ #9
500g/㎡ ⇒ #10
550g/㎡ ⇒ #11
600g/㎡ ⇒ #12

 

以上で米坪量の説明を終わります。

 

 

板紙の数量を表す基準値

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先程、米坪量について詳しくお伝えいたしましたが、その他にも板紙のもろもろを示す基準となるものがあります。

ですね。

 

100枚をもって1連(R)とします。(連というのは業界特有の用語です。)

 

表示の仕方としてはcm単位で表すこととなっておりますが、これも業界の中だけの決まりであるだけで一般的にはmm単位で表示してやり取りすることもございます。
また、原紙メーカーの製造する時の寸法単位としては5mm単位で仕上ることが可能となっております。

 

面積は㎡を単位とし、小数第4位を四捨五入して3位で留めることとなっております。

 

単位重量は先の項目で申上げましたとおり、g/㎡ (米坪量)を基準とし、小数第2位を四捨五入して1位に留める。

 

連量は少数第1位を二捨三入七捨八入して、0.5kg単位に留めることとなってます。
連量とは、1連の重量のことを表しておりますので、詰まるところ、原紙100枚の重さということです。
また、連量の表示は△印の中に連量を記入することとなっております。

 

そして、連量の計算方法ですが、下記の通りとなります。
『連量= g/㎡ X ㎡ X 100枚』
但し、このままですと重量がグラムで示されることとなりますので、キログラム表記に変換すると共に少数第1位を二捨三入七捨八入して、0.5kg単位で表すことで初めて正しい連量表記となります。

 

ここまで、連量の表記について説明したわけですが、それには理由があります。
それは、原紙の計算は連量を基本とするからです。(先に特殊な例として挙げました枚売りのものについてはその限りではありません。)

 

 

原紙価格の計算方法

shopping-879498_1280 連量のことについてご理解いただいたところで、原紙の価格の計算方法についてお伝えいたします。

 

と言うか、価格はどのようなものであっても『数量Ⅹ単価』でしかないので、これを原紙価格の計算に言い換えると、

 

『連量Ⅹ連数Ⅹ単価』
ということになります。

 

このままではピンと来ないところもあるかと思いますので例を挙げて説明しますね。
今回は、分かりやすくコートボールの価格を100円/kgとします。

 

例題としては・・・
L判のコートボール#8を3000枚を購入したら原紙価格はいくらになるでしょうか?
というものです。

 

L判は80X110(cm)です。(化粧箱の素材となる紙の規格寸法と名称参照)
#8は400g/㎡です。(先の『米坪量が価格の基準』を参照)
3000枚を連数で表すと30連です。

 

したがって・・・
連量は0.4(g/㎡をkg/㎡で表記)Ⅹ0.88(L判の面積)Ⅹ100枚という計算式で表すことが出来ますので、計算結果を0.5kg単位で表記すると、35(kg)となります。

 

連量及び連数が分かりましたら先の計算式『連量Ⅹ連数Ⅹ単価』に入れ込めば原紙価格が分かりますので
『35Ⅹ30Ⅹ100』
となり、計算結果は・・・

 

105,000円となります。

 

 

原紙の単価は米坪量によって異なります

colored-pencils-744090_1280ちなみにですが・・・

 

原紙の価格には薄物格差というものがあり、基準よりも薄いものについては基準価格(単価)に+αされるものがあります。

 

先のコートボールの価格を例に使うと、コートボールの基準価格(単価)を100円としました。
この時の例としては400g/㎡としましたので薄物格差は生じません。
では、どの米坪量の時に薄物格差が発生するのかということを例に上げたコートボールの米坪量を変更したらという設定で表しますと

 

350g/㎡ ⇒ +2円なので・・・102円/kg
310g/㎡ ⇒ +6円なので・・・106円/kg
270g/㎡ ⇒ +10円なので・・・110円/kg
230g/㎡ ⇒ +18円なので・・・118円/kg

 

となります。

 

ただし、これも少々ややこしいのでありますが、この薄物格差はあくまでもコートボールの時のことで、原紙の銘柄が変われば格差のつけ方も変わりますので注意が必要です。

 

 

ということで長い説明となりましたが、これにて『化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について』の説明を終わらせていただきます。

動画解説はこちらです。

 

パッケージ デザイン - 紙の米坪量

 

パッケージ デザイン - 板紙の計算基準

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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