化粧箱の打ち抜き(トムソン)加工について

pin-164339_1280

 

先週は『化粧箱の表面加工について』をお送りさせて頂きました。
前回までの【印刷・パッケージ 基礎講座】は下記の通りです。

 

■ 化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について
※ こちらで原紙に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の印刷について
※ こちらで製造の流れと印刷に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の表面加工について

 

今週は『化粧箱の打ち抜き(トムソン)加工について』ということで、化粧箱の打ち抜き(トムソン)加工に関することで、罫や刃など紙を化粧箱の展開状態に打ち抜く際の仕組みなどについてお伝えいたします。

 

 

化粧箱のトムソン1 打ち抜き(トムソン)加工とは

打ち抜き(トムソン)加工とは原紙そのものや印刷や表面加工を施した後の刷本を何らかの形に打ち抜く加工のことを言います。

 

弊社においてはその大半が化粧箱の展開図の状態であることが多いわけですが、その他にも台紙であったり、POP関連であったり、と多岐に渡ります。

 

打ち抜き(トムソン)加工後、化粧箱となるものは、立体となるわけですから多くの場合において打ち抜き加工の際に罫を入れたり、その他ミシン刃やリード罫、ジッパーなどを入れたり致します。

 

基本的には折り曲げる部分に『罫』を入れ、
切断してしまう部分に『刃』を入れることで
化粧箱としての組み立てる前の展開状態に仕上がります。

 

“入れる”という表現がややこしいですが、紙に対して『罫』を入れることで紙の断面から見ると平状態にあったものに一部分を山なりに盛り上げることで折り曲がるようにし、且つ、『刃』を入れることで周囲を切断します。(周囲に限りませんが。)

 

この時の罫や刃を埋め込んだ型を木型と言い、木型をトムソン機にセットし、加工します。

 

 

化粧箱のトムソン2 罫と刃

 

先程も申しましたとおり、打ち抜き加工では基本的に罫と刃しかなく、これらの組み合わせで仕上げたい形状を表現します。

 

リード罫やミシン刃、ジッパーは罫や刃の応用したものとご理解ください。

 

品質的に注意すべき点は
・罫割れ
・異物の挟み込み
・面紙の飛ばし
・刃の切れ
その他にも穴の除去や留めの大きさにも顧客からの要望は高くなっております。

 

面紙とは木型をトムソン機にセットして打ち抜く際に、罫を入れて山なりにするわけですが、この時に入れる罫が凸とすれば、この凸を受ける凹の役割を果たすものです。

 

面紙に罫を受ける部分のみ溝を掘っておくことで凸と凹の間に紙が挟まれ、山なりができるというわけです。

 

最近では、この面紙の部分をベークと言って、プラスチック製の板状のものが使われることが多くなっております。

 

これは、予めCADで溝を掘っておくことで、機械のセットを容易にし、且つ、位置決めの正確性が向上するので作業現場の作業効率を大幅に改善するものでありますが、一方で材料コストが掛かるというデメリットが生じます。

 

もちろん、この材料コストを上回る作業時間の短縮が可能にすることで、この問題は解決するわけですが、実はその他にもデメリットがあります。
それは・・・

 

オペレーター(機械作業従事者)の技術の低下です。

 

これまでのトムソン加工におけるオペレーターの役割の大半はこの面紙を切る(彫る)技術にあったわけですが、この部分を機械化(仕入れ化)することで、不要にするものなのです。

 

もちろん、この機械化(仕入れ化)で全くの不要になるのであればデメリットとして挙げる必要もないわけですが、実はそんなに単純な話ではありません。

 

どういうことかと言うと、高い品質を求められる場合において、どうしてもベークでは補いきれない凹の形を要求される時があります。

 

このような時には、ベークに頼るのではなく、その部分だけでも面紙を活用することで、面を切る人の技術を活用することで解決することができるというわけです。

 

逆に言うと、この技術が人の手に備わっていなければ、この問題を解決できないのですね。

 

事実、面切りを要するクオリティを求められることで自社内での加工を断念されたり、受注そのものを断念されるところもあります。

 

その点、弊社では多くの場合において面紙を活用しており、全てのオペレーターがその技術を要しております。(もちろん、ベークも併用して使い分けております。)

 

だからこそ、トムソン加工における要求品質に関しては万全の体制で臨めるというわけです。

 

 

ということで『化粧箱の打ち抜き(トムソン)加工について』の説明を終わらせていただきます。

動画解説はこちらです。

 

パッケージ デザイン - トムソン加工について

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ