化粧箱の大きさの変更とそれによる単価の影響について

化粧箱を作製するにあたり
安く仕入れたいと考えられることは
当然のことだと言えます。

何も化粧箱に限らず、
仕入れ価格が抑えられるのならば
それに越したことは無いわけですから
であれば、どうすれば少しでも
安く作れ仕入れられるのでしょうか?

方法はいくつもあります。
色数を抑えるとか原紙や表面加工の種類を考えるとか
トムソンの落丁の有無・貼りの形状
その他箔押し等々の加工の有無。

これらの他に、箱の寸法を小さくするということも
一つの有効な手段になりえます。

もちろん充填する商品あっての箱でありますので
何でもかんでも自由に小さくすることはできません。

しかし例えばお菓子の詰め合わせギフト箱などであれば、
その詰め方を考え直してみたり、必須では無い仕切りを無くしてみたり、
もっといえば多少のお菓子の重なりを、
その品質上問題の無い範囲で、許容したりと、
案外小さくできうる方法はあります。

とはいえ上のような方法では精々mm~数cmの差にしかなりませんが、
その差で原紙の寸法を一回り小さくできたり、
蓋・身を同時に印刷できるようになることもあります。

そうなれば占めたものでして、
蓋と身をそれぞれ単独で印刷するよりも
原紙の必要枚数は少なくなり、印刷費用は安くなり、
木型の作製費用もやはり安くなります。

となりますと箱は出来るだけ小さく作る方がお得ということでしょうか?
基本的にはその通りだと思われます。
しかし中には箱は小さくなっているのに単価がほとんど変わらない場合もあります。
とくに元々小さな箱ほど、その傾向が強くなりがちです。
そのような案件を少し紹介していきたいと思います。

「化粧箱を小さくしたときの単価への影響~原紙~」

まずは↑で少し触れております「板紙」の問題から
板紙には様々な寸法があり、
代表的なものは L判(800mm×1100mm) K判(650mm×950mm) になります。
およそ流通の多い板紙は上記2サイズとその逆目版の4パターンをもとに
さらにそれぞれの紙屋さんが独自の寸法の板紙を在庫されております。

また、板紙の仕入れ価格は「連量(紙の合計重量)×連数(紙の合計枚数)×単価」です。
であればL判(800×1100)の板紙よりもK判(650×950)の紙の方が
その仕入れ価格が安くなります。

そのため箱が小さくなり、K判で計算していたものがL判の半裁(800×550)で製造できれば、
仕入れる原紙の寸法も小さくなる=原紙の仕入れ価格が下がる=単価が下がる。
という計算が成り立ちます。

そうなりますと、箱は前よりも小さいものなのに単価が変わらないというときは
何らかの理由で前のものと同じ寸法の原紙を使用している。ということが考えられます。

その理由は様々ですが主に、
①そもそも寸法の差が使用する原紙を小さくできるほどの差ではない。
②あるいは元々印刷機で通すことのできる寸法の最小値であったために
箱が小さくなっても、それ以上板紙の寸法が小さくならない。ということがあります。

①の状況は本当に微妙な話でして、紙屋さんの在庫しておられる原紙の寸法と箱の寸法の関係で、
数cm小さくなっただけで一回り小さい原紙を使用できる場合と
逆に元の箱寸法が既に限界ぎりぎりで、数cm大きくなったことで
板紙の寸法を大きなものに変更しなければならなくなり、単価が大きく変わることもあります。
これは完全に箱の寸法と紙屋さんの規格寸法次第になります。

②は単純です。弊社では協力会社様を通じて最小275×400までの板紙寸法で
印刷ができますが、これより小さな寸法は難しくなります。
そのため、いくら箱の寸法が小さくなろうとも、元々275×400の板紙を使用していたのならば
これよりも紙の仕入れ価格が安くならないため、単価に変動を与えることが出来ません。

「化粧箱を小さくしたときの単価への影響~丁取り~」

その1のように、使用する板紙の寸法が変わらなくとも、
板紙の一枚あたりの製品の丁数を増やすことができれば単価は下がることが多いです。
単純に1丁と2丁では使用する板紙が半分になるわけですので
当然それだけの単価の差は出来ます。

しかし、製造数量が多くない商品に関しては
下手に板紙の使用枚数を減らすために
丁数を増やすと、そのために作製する木型代が高くなる分に相殺どころか
単価の減る分よりももっと費用が嵩む結果になります。

例えそれであっても木型代は初期費用として必要なだけですので、
リピートの回転率が良いならば単価が少しでも安い方が最終的にはお得となりますが、
それほどでも無いものであれば…
初期費用としての木型代・ランニングコストとしての単価を総合的に判断する必要があります。

他にも箱が小さいのは良いけれど、小さすぎて貼りの工程で機械を使用することが
難しいものであればそれは手作業での貼り加工になってしまいますので、
そうなりますと数量にもよりますが、大体は機械貼りに比べて高くなりますので
あまりに小さすぎる箱というものも根本的に高くなる要因を含んでいると言えそうです。

 

 

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