化粧箱の印刷について

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先週は『化粧箱の製造に関する流れについて』をお送りさせて頂きました。
前回までの【印刷・パッケージ 基礎講座】は下記の通りです。

 

■ 化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について
※ こちらで原紙に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の製造に関する流れについて

 

今週は『化粧箱の印刷について 』ということで、化粧箱の印刷に関することで、色の表現方法や化粧箱の印刷の主たる印刷方式についてお伝えいたします。

 

また、弊社の特徴でもありますUV印刷に関することもお伝えいたしますね。

 

 

化粧箱の印刷1 色の表現について

 

色の表現には4原色というものがあります。

 

シアン C(アイ色)
マゼンタ M(アカ色)
イエロー Y(黄色)
ブラック K(黒色)

 

この4色が重なってカラーの再現が成されています。

 

原則的にはこの4原色を使用することで全ての色を再現できることとなっておりますが、実際には難しいと言わざるを得ません。

 

インキは基本的に掛け合わせれば掛け合わせるほど(混ぜれば混ぜるほど)濁っていきます。

 

つまり、綺麗な色目であるほどに再現が難しくなるということです。

 

例えば、オレンジだとかパープルだとかの色目は4原色の掛け合わせだけでは再現が難しいというわけですね。

 

このように、カラー4色の掛け合わせだけでは、どうしても再現できない色があり、そのような場合は特色と言ってカラー4色とは別の再現したい色そのままのインキを作ることで先の再現できない色の表現を可能とします。

 

先程も申上げましたとおり、インキは重ね合わせることで、どうしても濁りが出るので綺麗な色を再現したければ、掛け合わせは極力避け、特色を使うのがベターです。

 

また、金・銀・蛍光色はまさしく特色で高級な色表現を可能としますが、インキの素材そのものの価格も高いので印刷料金も高くなりますのでご注意ください。

 

 

化粧箱の印刷2 オフセット印刷について

印刷には大きく分けて3つの種類があります。

 

凸版印刷

版の出っ張った部分に付着したインキを転写する方式

平版印刷(オフセット印刷)

水と油の関係を利用して半面に付着したインキを転写する方式

凹版印刷

版の凹んだ部分に残っているインキを転写する方式

 

そして、化粧箱の印刷は一般的にはオフセット印刷方式を利用されております。

 

オフセット印刷は平版印刷と呼ばれることからも分かるとおり、版の凸凹は無く、水と油が反発しあう性質を利用して版面にインキの残る部分とそうでない部分が出来るようになっており、インキの残った部分が原紙に転写されることで印刷します。

 

印刷機の構造としては(版胴に)版をセットした状態でインキを供給し稼動させますと・・・

 

供給するインキの流れは版→ブランケット→原紙という流れで移動することとなります。(実際にはもっと複雑ですが。)

 

この流れの中で、インキを満遍なく行き渡らせるように(ムラが出ないように)たくさんのローラーを経てインキが渡っていき、水と油が反発しあう性質を利用して図柄を再現する為に、途中で水を供給しております。

 

 

化粧箱の印刷3 UV印刷とコーター装置

UV印刷とは通常のオフセット印刷と比べて、よりハイグレードな印刷方式のことで、その名の通り、専用のインキを使用してUV照射することで速乾させることが可能です。

 

ハイグレードと申上げましたとおり、UV印刷には優れた点が多々あり、大手の印刷会社ではオールUV印刷という所が多いのが現状です。

 

これは、顧客からの要求品質に応えるべく改善を図っていった自然の成り行きで、今後ますますUV印刷への移行が進んでいくものと考えられます。(特にパッケージ印刷に関しては)

 

また、顧客からの要望だけでなく製造の効率化の観点からも決して悪くはない部分もあります。

 

そこで、生産する立場からのメリットと化粧箱を使用されるお客様から見たメリットの両方の観点から色々とUV印刷のメリットを見てみましょう。

 

・インキの速乾によるタイムロスの減少
⇒次工程へすぐに回せる。棒積みが可能。

 

・インキの耐摩擦製の強度UP
⇒輸送時の摩擦による印刷汚れを少なくします。

 

・インキ乾燥に従来使用していたパウダーの不要
⇒表面加工の品質劣化を防ぎます。
グルア時のスリップを軽減します。

 

これらのようにUV印刷を使用することで生産時の稼動効率が上がることは元より、化粧箱のクオリティーも上がることは間違いありません。

 

商品には輸送がつきもので、輸送中の擦れによるインキの汚れは化粧箱の品質を保つ上での大きな課題の1つとなります。

 

この課題をUV印刷を使用することで、大幅に改善することとなるわけですから、お客様にとってこれほどの価値向上はないでしょう。

 

化粧箱は商品の顔ですからね。

 

その顔が汚れたりすると商品の価値そのものが低下したことに等しいというものです。

 

だからこそ、UV印刷を使用するメリットは大きいと言えるでしょう。

 

また、弊社のUV印刷機にはコーターが装備されておりまして、このコーターを利用することで更なる品質UPが可能となります。

 

コーターの利用法としては大きく分けて2つあります。

 

1つは、水性ビニールコートと呼ばれるもので、印刷インラインでビニールコートまでしてしまうことにより、パウダーを振ることによる劣化を防ぐことが可能となります。(UV印刷ではなく、油性オフセット印刷として利用する場合)

 

もう1つは、UVクリアコートと呼ばれるもので、オフラインのプレスコート並みの光沢を印刷インラインで可能とします。

 

耐摩擦性にも優れ、且つ、先のビニールコートと同様のメリットが生じるため品質向上は間違いありません。

 

このように、UV印刷を利用すること、コーターを活用することで、化粧箱のクオリティーは大幅にUPすることは想像に難くないでしょう。

 

 

ということで『化粧箱の印刷について 』の説明を終わらせていただきます。

動画解説はこちらです。

 

パッケージ デザイン - 印刷色の表現について

 

パッケージ デザイン - オフセット印刷について

 

パッケージ デザイン - UV印刷とコーター装置

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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