化粧箱のグルア加工について

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先週は『化粧箱のグルア加工について 』をお送りさせて頂きました。
前回までの【印刷・パッケージ 基礎講座】は下記の通りです。

 

■ 化粧箱の素材となる板紙のややこしい計算基準について
※ こちらで原紙に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の印刷について
※ こちらで製造の流れと印刷に関する基礎講座は全てリンクされております。

■ 化粧箱の表面加工について

■ 化粧箱の打ち抜き(トムソン)加工について

 

今週は『化粧箱のグルア加工について』ということで、化粧箱のグルア加工に関することで、貼り方のパターンや糊のことについてお伝えいたします。

 

 

Contents

化粧箱のグルア1 グルア加工とは

グルア加工とは前工程で箱の展開図状に打ち抜いた(トムソン加工)ブランクを箱に仕上げる為に専用の糊を使って機械で必要箇所を貼り合せていく加工のことを言います。

 

糊の貼り方には色々なものがありますが、サイドを1本のライン上に糊を走らせるものから、複数のピンポイントとなる箇所の糊を付けて貼り合わせる複雑な貼り方もあります。

 

また、使用する糊には色々なものがあり、張り合わせる素材の質や糊の付け方により使い分けいたします。

 

そして、化粧箱を生産する工程の中での最終工程でもありますから、それまでの工程以上に数量管理や品質管理を徹底し、不良品を流出させない仕組みでもって生産していることは言うまでもありません。

 

もちろん、グルアのみならず、他の機械においてもカメラによるチェック機能も装備しており、より安全性の高まった体制で作業をしております。

 

 

化粧箱のグルア2 貼り方

 

グルアの貼り方には複数あり、特殊な構造の化粧箱が新たに発生し、機械で貼ることが可能であれば、グルアの貼り方が新たに追加されたことになりますので、一概に何パターンの貼り方とは括りにくいですが、弊社では大きく分けて5つの貼り方で区分けしております。

 

《サイド貼り》

サック箱とかキャラメル箱、もしくは地獄底形式の箱のタイプの貼り方をサイド貼りと言います。

 

サイドに糊しろがあり、その糊しろに1本のライン上に糊を走らせ、折りたたんで貼り上げます。

 

グルアの貼り方の中でも一番簡単で、貼るスピードも上げやすく、且つ、デリバリ部での貼り上がった化粧箱の取り上げも検品箇所が少ないことから比較的容易であります。

 

《両サイド貼り》

額縁がない蓋・身形式の化粧箱のタイプの貼り方を両サイド貼りと言います。

 

両サイドに糊しろがあり、その両サイドのフラップを各々180度折り曲げて1つ隣のフラップに貼り合わせる方法です。

 

サイド貼りと比較しても遜色のないスピードを出すことも可能ですが、いかんせん貼り上げた後の形状が両サイドに厚みがあり、真ん中あたりは1枚の薄い状態になることが多く、多くの場合カールした状態になりやすく、梱包がしにくいのがネックとなります。

 

その為、弊社ではこのような場合はケース詰めを基本とし、クラフト包装仕上げをすることはあまりありません。

 

その方が梱包後の荷崩れなどの防止にも繋がりますし、在庫管理する上でも好ましい状態を保つことができるからです。

 

もちろん、お客様の荷扱いを考えても特別な理由がない限りケース詰めの方が良いことは言うまでもありません。

 

《ワンタッチ底貼り》

箱を起こした時に底が自動で組み上がる形式の化粧箱のタイプの貼り方をワンタッチ底貼りと言います。

 

キャラメル形式で見られたサイド1本の貼り方とは異なり、加えて底部を折りたたみながら2箇所を糊貼りいたします。

 

サイド貼りに比べ底部の2箇所を貼ることからスピードも遅くなりますし、検品に要するチャック項目も増えますので、難易度が高くなることは言うまでもありません。

 

とは言え、サイド貼りと負けず劣らずよく使用されるタイプの化粧箱でもあり、オーソドックスな貼り方でもあります。

 

仕上がりの見かけは地獄底形式の化粧箱とよく似ているわけですが、ワンタッチ底形式の化粧箱は箱を起こすと同時に底が組みあがってしまうので、箱を組み立てる作業が軽減されますので、グルアの貼り工賃のUP度と作業性の軽減性とのバランスでどちらがお得な方をチョイスしていただければよろしいかと。

 

《四隅貼り形式(4コーナー貼り)》

トレータイプだとか底面が広く高さが浅い形状の化粧箱の角四隅を貼るタイプの貼り方を四隅貼り形式(4コーナー貼り)と言います。

 

4つの小さなピンポイントに糊を着け貼り合せて行きますし、貼り合わせる前の折り曲げ工程も複雑になりますので、貼るスピードはワンタッチ底貼り以上の遅くなります。

 

また、高さが浅いものが多いので必然的に糊貼りをする部分が小さく付着させる糊の量に限界が生じます。
それゆえに構造上、その他の形状の化粧箱以上に品質面で注意しなければならず、検品への精度もより正確性が求められます。

 

中身の商品の状態によっては化粧箱から取り出す際に広い面から『ガバッ』と開けたいものはありますし、そのような商品の時には欠かせない化粧箱の形状であります。

 

《特殊貼り形式(その他の貼り)》

特殊貼りということで、その他の貼り方を一括りにしてしまいましたが、先の4つのオーソドックスな貼り方以外にもさまざまな貼り方があります。

 

たとえば・・・

 

(太鼓貼り)
エジソンパックと呼ばれる“マチ”がなく天底面が楕円形で、且つ、中心が凹んでいる形状のもの

 

(フック貼り)
店頭で吊り下げるために要するヘッダーと呼ばれる部分を折り曲げて貼り合せます。

 

(両サイドカマス貼り)
小物の宅配の際に使用するような薄型のパッケージ。正面から延びたフラップを180度折り曲げ正面と重なるようにし、サイドが出ている糊しろで糊貼りします。

 

(四隅+側面貼り)
蓋・身形式のカッター箱のタイプの化粧箱で角の四隅と四つの長短側面の外面と中面を貼り合せておき、且つ、中側へ折りたたんでおくことで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。

 

(四隅+長側面貼り)
先の四隅+側面貼りとよく似ておりますが、こちらの貼り方は額縁付のカッター箱の際に必要な貼り方で四隅と長側面から出た先にある底面に当たるフラップとの貼り合せをすることで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。

 

(四隅+長側W面貼り)
先の四隅+長側面貼りをさらに発展させた貼り形状で、こちらの貼り方は内額縁付のカッター箱の際に必要な貼り方で四隅と長側面の外面と中面との貼り合せと長側面から出た先にある底面に当たるフラップとの貼り合せをすることで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。

 

と、このような様々な貼り方があります。
もし、「こんな形状の化粧箱、貼れるかなー?」といったようなことがございましたら遠慮なくお問い合わせください。

 

 

化粧箱のグルア3 糊

 

グルアに使用される糊のタイプは大きく分けて2つあり、1つは転写用、もう1つはノズル用になります。

 

ノズルを使って噴射式で糊を吹き付ける方法は転写式に比べ歴史が浅く、使用される糊のタイプも比較的少ない状況です。

 

弊社では中でも汎用性が広く、且つ、貼り強度の高いものを選んで、その1タイプで対応しております。

 

また、転写用の糊に至っては糊を付ける化粧箱の材質や表面加工などによって糊の適正が分かれ、弊社でも複数の糊を常時使い分けることによって糊の接着強度に問題が発生しないように注意しております。

 

糊の接着強度を計る上で困難になることと言えば、接着に際する問題がないかどうかの目視確認を完全な状態で行うには糊を接着させてからおおよそ丸一日置かなければ判断できないと言う点にあります。

 

しかもこれは、通常温度選定(室温が20度という仮設定)の場合であり、低音設定(室温が5度という仮設定)の場合は丸2日置いてからでなければ判断できないこととなっております。

 

これは糊に含まれる水分が完全に抜け切る状態までの時間をおおよそで設定しているものでありますが、水分を飛ばせば良いからといって、熱風を当てて無理やり乾燥させたとしても、その際に起こるであろうその他の現象が何らかの作用を起こす可能性が残されますのでよろしくありません。

 

とは言え、この目視確認を完全な状態で行ってから作業を進める・・・というわけには参りませんので、これまでのデータから万全であろう糊を選択して作業を進めるというわけです。

 

もちろん、完全な状態ではないとは言え、機械貼りをしている最中に糊の接着確認をしていることは言うまでもありません。

 

ということで『化粧箱のグルア加工について』の説明を終わらせていただきます。

動画解説はこちらです。

 

パッケージ デザイン - グルア加工について

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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