パッケージ作成 ~押さえておきたいテクニック~ Vol.1

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こんにちは。初めましての方もそうでない方も、どうぞよろしくお願いします。

 

今このブログをお読みいただこうとしてくださっている方は、これからパッケージを作成しようとしている、もしくは今までにも作成してきている方でしょうか。それとも私と同じくパッケージ業者の方でしょうか。少なくともパッケージを作成する事に興味を持っていらっしゃる方かと思われます。

今回は、そんなアナタにパッケージを作成する際に活用できるテクニックをご紹介させていただきたいと思います。テクニックと言ってもそれほど大それたものではなく、むしろ細かく小さなコツのようなものを幾つかずつ何度かに渡って書いていこうと考えておりますので、その時々に合わせて思い出して参考にしていただけたら嬉しい限りです。

今回は手始めに表面加工の一つ、ニスについての押さえておきたい点など書かせていただきたいと思います。

 

それでは、小さなことからコツコツと(笑)。

 

ツヤだけがニスの能ではない!

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化粧箱などパッケージを作成するにあたって、ニスを引く事があります。

 

ニスにはグロスニスとマットニスとがあり、それぞれ若干のツヤ出しとツヤ消しの役目を果たすものです。また、ニスは印刷機で引く表面加工のため、他のPP貼りなどの表面加工よりも安価で出来る最低限の表面加工でもあります。その分、というわけではありませんがツヤ出し・ツヤ消しの効果は比較的低い表面加工です。

では、ツヤ出し・ツヤ消しとも必要ないなら、ニスもしなくても良いのでは? そんなことはありません。パッケージの表面加工とは、色留めの意味合いも持っているからです。擦れやキズ・汚れなどに対しての防護膜であると同時に、製品や設置場所等への色移りを防ぐために必要な手段なのです。そうした耐摩性についてもニスは決して高い性能を持ってはおりませんが、するしないでは大きな違いが出ます。

商品と印刷面とあたることの多い台紙や輸送中の化粧箱同士の擦れなどなど、色留めとして果たす役割は大きなものがあります。

そのようなわけで、化粧箱などパッケージに関してはお客様から「表面加工は何もいらない」とのお話があった場合でも、私共では色留めとしての効果をご説明した上で最低限ニスは引いた方が良いのではとご提案させていただいております。印刷もなく汚れても構わない箱、紙地の色・質感を生かした箱などもありますし最終的にはお客様の判断になりますので絶対ではありませんが、商品を入れてエンドユーザー様のお手元まで届くようなパッケージについては考慮された方が良い点かと存じます。

 

余談ですが、上記以外にもトランプニスという滑りが良くなるニスや、反対にノンスリップニスという滑り難くなるニスもあったりします。

 

ニスは黄色い!

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ニスの色について、アナタのイメージは如何でしょうか? 乾く前の印刷用のニスを見たことのない方でも、木工用や手芸用のニスに馴染みのある方は「黄色い」ということに頷かれてかもしれません。黄色いといっても、黄色味がかった透明な液体なわけですが。

 

パッと見て気になるほど黄色いわけではありませんが、印刷したインキの色味に対して若干とは言え確実に影響を及ぼす程度には黄味掛かっておりますので、デザインされる時点で、もしくはニスなしで色校正をして本番ではニスを引く場合などは考慮しておく必要があります。

アナタが「赤や青が黄色くなるわけじゃなければ良いよ」という大らかな方でしたら、気にされるほどでありませんが。。。

 

さてこのニスが黄色いという点ですが、印刷の色味以上に気を付けたいのが黄変という現象です。製造して時が経ち、直射日光や強い照明の下に置かれていますと、紙の変色とは別に経年により酸化劣化してニスの黄色味が強くなるのですが、特に白地の上に引いたニスなどはこの変化が一目見て判り易いためトラブルの原因となることもままあります。事前にデザインや設置場所なども考慮し、たとえ余計にコストが掛かっても表面加工の選択をPP貼りにするなど配慮されておいた方が良いでしょう。

 

共版ニスも活用しよう!

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先に挙げました、紙地の色・質感を生かした箱を作成した場合や、ニスの黄変(特に白地部分など)について配慮した上でそれでも印刷部分の表面加工は安価に留めたい時など、共版ニスという手段もあります。

 

ニスは印刷機で引く表面加工ですので、色を印刷するのと同じように版を作成しニスをのせたい部分にだけのせることが可能です。

この特徴を利用して、印刷して色が乗っている部分の上にだけニスを引くのが共版ニスと呼ばれるニスの引き方です。こうすることで、印刷されてない白地の部分の色味や質感を生かしたり、ニスの黄変を目立ち難くすることが可能になります。

白地の部分にはニスが引かれていないためその部分が汚れやすいなどのデメリットもありますが、手段の一つして知っておいていただければと思います。

 

ニスでデザインをする!

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今回の最後に、応用編とも言えるニスの使い方をご紹介しておきます。

 

先程の、ニスは版を作る事でのせたい部分にだけのせる事が出来るという点を生かして、光沢の違いをデザインに取り入れたパッケージを見たことはありませんか?

ツヤ出しのグロスニスとツヤ消しのマットニスを組み合わせて使用することで印刷による色のデザインとは別に光沢のデザインで模様などを更に上乗せする事が可能になるわけです。ニス以外でもこうした光沢の差でデザインすることは出来ますが、ニス・マットニスで行いますとコストがかなり抑えられます。

このようなデザインの箱も私共ケイパックでは製造の実績がございますので、ご興味持たれた方などいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせいただければと思います。

 

 

さて今回はVol.1として、まずはニスについて挙げさせていただきましたが如何でしたでしょうか?

Vol.2ではまた別の事柄でお届けいたしますので、その時にもお読みいただけたらと思います。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

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