地獄底形式の箱の名前の由来と注意点

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業界用語としてよく使われる『地獄底』。

 

パッケージメーカーに勤める者にとっては
普通に使っている用語も、お客様には???
となることがあります。

 

我々は、お客様がちゃんと理解されているかどうかも
気を付けながら説明しないといけないでしょう。

 

ということで、『地獄底』の名前の由来と
取り扱い上の注意点についてお伝えします。

 

 

地獄底形式の箱の名前の由来

まずは、百聞は一見にしかずということで
下記写真を参照下さい。

 

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箱の底を手で組立てていく形状の箱のことを
『地獄底箱』と言います。

 

メーカーによって『底地獄箱』という場合や、
『底組み箱』と言うこともあります。

 

ちなみに、なぜ『底地獄』なんて言うのかですが。
語源の由来を調べていくと『奈落の底』に行きつくようです。

 

① 『奈落の底』→抜け出すことの出来ない状況・状態
② 『奈落の底』とは『地獄の底』のこと。

 

この①と②から、抜け落ちない(箱の)底形状を→『地獄底』
というようになったようです。

 

 

地獄底形式の箱を制作する際の注意点!

地獄底箱とは、『底地獄箱』とか『インターロック式箱』とか
『アメリカンロック式箱』とも呼ばれています。

 

その特徴は簡単に言うと
『サック(キャラメル)箱と
底ワンタッチ(横底貼)箱との中間』
というとこでしょうか?

 

サック箱の場合、陳列する際、
立てて置く場合は底が差し込み式のフタになり、
若干外側に丸く反っていますので、安定が悪くなります。

 

また、吊下げタイプの場合は、
中のものが抜け落ちる可能性が出てきます。

 

同様に『中箱』として使用する場合も、
中の化粧箱(個箱)が落ちやすくなるでしょう。

 

そういう場合は『底ワンタッチ箱』がベストです。
安定性・底強度的にもサック箱より優れています。
【『あれっ?地獄底箱ではないの??』
という声が聞こえてきますが・・・(笑)】

 

ただ、この『底ワンタッチ箱』は
サック箱に比べればコストUPになります。

 

そこで!(お待ちかねの)『地獄底箱』ということになります。

 

コスト的にはサック箱とそれほど変わらず。
安定性・底強度という面では
⇒  サック箱<地獄底箱<底ワンタッチ箱
となる訳です。

 

ただし、ここで注意点として3点ほど。

 

① 底を組む必要がありますので、その分、手間と時間がかかります(=もちろん作業賃というコストがかかるということでもあります)

 

② 中身の底形状がフラットではなく、鋭角なものであれば荷重が1点に集中し、底が抜ける可能性が出てきます。

 

特に、地獄底形式の箱を制作する際には上記2点にご注意頂ければと思いますが、それ以外には・・・・・・

 

③あまり詳しくない方であると、『組み方が分からない』ということもございます(慣れれば簡単なんですけどね)。

 

 

地獄底形式の箱にデザインする際の注意点!

地獄底形式の箱の底を組んだ際に
隠れてしまう部分があります。

 

展開図の上にデザインをした際に、
この隠れてしまう部分にデザインを入れてしまわないように
注意しましょうねということです。

 

『箱の底にデザインなんて』と思うかもしれませんが、
リサイクリマークやバーコード、その他ちょっとした注意書きなど
よくこの部分に印刷されています。

 

実は、私も以前やらかしたことがあり、
リサイクルマークの一部が隠れてしまい、
ちょっとカッコ悪いことになってしまいました。

 

【デザインはお客さまから頂いたものなので、厳密に言うと
『隠れてしまう位置にデザインされているのに気付かなかった』
ということなんですが・・・・・
でも、プロとしてはお恥ずかしい限りです(汗)】

 

~~~~ちなみに~~~~

 

これは、底地獄箱に限らず、底ワンタッチ箱にも同じことが言えます。
この底ワンタッチでも展開図上の底部分に隠れてしまう部分があります。
というか半分くらい隠れます(笑)

 

もっと言うと、2つ折りのヘッダーでも、
折返した際、最下部になる部分が10~20mmは隠れてしまいます。
そこに『品名』なんて入れようものなら、大参事です。

 

その他、組立箱しかり、単純なキャラメル箱でも、
厳密に言えば、差し込みフラップは隠れて見えない部分ですよね。。。
開ける時に見えますが!

 

まぁ、この部分について言えば、あえて開けた時に見えるように
文字を入れたりすることもありますが・・・・
『お買い上げありがとうございます』なんて!

 

ということで、かなり話がそれてしまいましたが、

 

~~~~~~~

 

話は元に戻って、最後に一言!

 

箱(に限らず、立体物)であれば、必ず一度組み立ててみましょう!!

 

これは本当に大事なことです。
底部分だけでなく、側面・天面等々でも
『つながるはずのデザインがつながっていない』とか、
ウソのような本当の話がまれにあります。

 

皆さまもお気を付け下さいませ。

 

 

ということで、地獄底形式の箱の名前の由来と注意点について
お伝えいたしました。

 

小ロットで底抜けのしにくい、安価な化粧箱ということであれば
地獄底形式の箱が良いかもしれません。

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

2 Responses to “地獄底形式の箱の名前の由来と注意点”

  1. […] という方はこちらへどうぞ。 ぱっと見た感じではどのように組めばよいのか […]

  2. […] 形状等々については以前解説させて頂きました ので、そちらをご覧ください。 […]

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