パッケージを製作するための木型の管理について

binary-code-475664_1280

 

先日、古くなって使用しなくなったパッケージを製作するための木型の整理を致しました。

 

夏場の暑い時期の木型収納スペースは変な臭気が漂い、無駄に体力が消耗します。
木型の整理に汗水を垂らして作業をして頂く方には本当にご苦労様なことです。

 

とは言え、数年前から空調も完備し、少なからず快適?ば場所での整理作業にはなったのですが。

 

ちなみに、木型とはパッケージを製作する時に使用するもので、紙に印刷した後、箱の展開図の状態に切り抜く作業工程(トムソン加工)の時に機械にセットして活用します。
ただ単に“切る”だけではなく、“折罫を入れ”たり、“ミシン目を入れ”たり、時には“浮き出し加工を施し”たりを同時に行い、切り抜いた展開状の箱を折罫やミシン目に添って折りたたむことでパッケージが製作できるというわけです。

 

そんなこんなでパッケージを製作するための木型を整理していたわけですが、今回はこの木型の管理ということについて少し触れたいと思います。

 

 

木型は誰のもの?

board-776688_1280

しょぱなから突っ込んだ話をと思われるかもしれませんが、決して法的な観点からの話をするものではなく、パッケージを製作するための木型の所有権は本来どこにあるべきか?ということについて考えてみます。

 

木型はどこで製作されるのかと言うと、弊社では木型製作を専門とする企業さんに外注という形でお願いしております。

 

これは自社でオリジナルの型を製作するときもそうですし、お客様からのパッケージの製作に関する受注に伴い、木型も合わせて弊社で請け負う時もそうです。

 

この場合、パッケージの受注に伴い製作する木型に関わる企業は弊社のお客様(パッケージ製作の依頼主様)と外注先様(弊社が木型の製作をお願いした企業様)と弊社の3社となります。
(※弊社のお客様の先にさらにクライアントさんがおられたり、デザイナーさんが関わっている場合もあろうかと思いますが、今回の場合は見えない部分として無いものと考えます。)

 

では、この3社にあって木型の所有権は一体どこにあるのでしょうか?

 

難しいですよね。実際に木型を製作したところにも権利はありそうだし、パッケージ製作の依頼をした発注元様にも権利がありそうです。ましてや木型代を払っているのであればなおさら。

 

また、この場合の弊社のようなパッケージ製作の受け元に権利があるという考え方もできますね。

 

う~ん。難しい。。。

 

この場合、明らかに権利はないだろうと思われるところは実際に木型を製作したところ、つまり、弊社の外注先さんです。
弊社の指示に伴い、言われた通りに想像物を創造物に変換しただけであればですが。

 

しかしながら、試作からこの外注先さんが携わっていたのであれば・・・
やはり、難しい問題ですね。

 

 

お金を払ったか払っていないかが焦点?

account-1778_640

お客様と何かトラブルになり、木型を返す返さないということに至ったという話を耳にすることがあります。

 

幸い私共では、あまりそういったトラブルには見舞われておりませんが。

 

信頼できるお客様とお付き合いさせて頂いていることに感謝品ければいけませんね。

 

それは、さておき。
この様なトラブルの際に決まって浮上してくるのが
『木型代として払っているではないか。』
というものです。

 

つまり、木型代として料金を支払っているのだから木型は購入したことになっていて預かってもらっているという解釈ですね。

 

一方で、木型代というものは木型そのものの料金でなく、木型を使用する権利を費用化したものであるという解釈で、木型そのものは製作した(この場合はパッケージを製作することを承った)企業の持ち物であるということです。

 

この問題はかようなトラブルが起こらなければ発生しないことなのですが、いざ発生してしまうと後を引く元になったりすることも少なくないようです。

 

では、この木型代という費用項目は正しくはどのように解釈すべきなのでしょうか?
木型代を支払っているクライアントさんのものか?
それとも、木型を製作して使用権を売っているという受け元のものなのか?

 

すみません。実際には分かりません。
と言うよりも、ことの経緯によるというのが正しいのではないでしょうか?

 

木型を製作するための元々のデータはどこが作ったのか?
本生産までの試作段回で試行錯誤したのはどこか?
サンプル作成、提案に至る費用はどこが受け持っているのか?
など

 

本生産用の木型の元データが作られる経緯がどのような流れでどこが価値提供しているのかということですね。

 

この部分が最も大事な部分の1つではないかと考えます。

 

もちろん、初期段階での詳細な取り決めをしておくことが大事であることは言うまでもありませんが、なかなか木型の所有に関する権利の所在がどこにあるかなどの取り決めは出来ていないというのが大半のケースではないでしょうか。

 

 

木型はお客様のもの

family-563968_1280

 

良い子ぶりっ子するわけではありませんが、弊社ではパッケージを製作する木型は『木型代』をお支払いして頂いている以上お客様のものであると考えます。

 

弊社はオリジナルのパッケージ専門の製作会社でありますから、弊社にある木型の大半はクライアントであるお客様以外ではし様することがありません。

 

と言うか、他のお客様で使用することはほぼ不可能なのですね。

 

この事から言えることは仮にお客様から木型の返却を求められ、それを拒んだところで弊社では再利用する方法もないのです。
だからというわけではありませんが、お客様から木型の返却を求められれば基本的には返却に応じるという姿勢を取っています。
(法的にどちらが正しいかは分かりません。あくまでも弊社の姿勢としてです。予めご了承ください。)

 

いけずして返却に応じなかったとしても弊社のためになることは何一つありませんから。
むしろ、同じ木型を利用して他社でパッケージを製作していただくことで弊社の良かったところ、悪かったところを浮き彫りにして頂いたほうがお互いのこの後の成長の糧となるはずなので。

 

ということで、弊社では木型の所有権に関する姿勢としては『木型代』を頂いている以上、木型の所有権はいずれにあるかは別として、木型の返却をご希望であれば遠慮なくおっしゃって頂けたら返却に応じることとしております。

 

弊社はそのことを反省材料として、その後の取り組みに?栄させていくことでさらなる成長を図るものです。

 

 

お預かりものだからこそ期間は有限です

time-371226_1280

 

冒頭でも申しましたとおり、先日木型の整理をしたわけですが、改めて預かっている木型の数を数えてみると・・・

 

なんと、3500型以上!

 

1型30,000円としても・・・
木型代としての売り掛けベースで1億円ほどの木型を預かってことになりま。

(先日、ゴンタも書いてまたが。 紙器製作には木型が必要!! )

 

お。恐ろしい。。。

 

パッケージを製作するに当たって木型が必要である以上、加工現場近くに木型を保管することが効率的であることは言うまでもありません。

 

だからこそ、たとえお客様から支給いただいた木型であったとしても基本的にはお客様の意向に背かない限り弊社で木型を預かることとしております。

 

毎回毎回お客様に木型をお持ち頂くことは非効率に過ぎますし、現実的ではありませんからね。

 

とは言え、1度利用した木型をいつまでも半永久的に預かっておくことは管理面において問題が生ずることは言うまでもありません。

 

木型を傷めたり失わないようにするために丁寧に保管しておく必要がありますし、これだけの数ですからどこに保管してあるかなどの管理コストも掛かりますので。

 

それゆえに、弊社では木型の最終使用日から丸2年間使用しなかったものについては、今後使用する見込みがないものと判断し処分することとしております。(見積書にも明記してい・・・るはずです。)

 

中には仕事を出しているのだから木型は持っていて当然だ、というお考えのお客様もおられるようですが、保管料をいただいているわけではありませんのでそれは通らない話だと考えます。

 

ビジネスはお互いが成長してこその取引ですし、この観点から言うと先のようなことは決してWIN-WINな関係ではないですよね。
恐らくこのようにおっしゃるお客様も理解されていることと思います。

 

とは言え、2年経ったから即廃棄処分!ということにしているかと言うと、そうでもありません。
そこのところは既存のお客様がよくご理解いただいている所です。

 

たとえ、2年が過ぎていようとも木型の整理をする折には、できる限りお客様に木型の有無のご判断を仰ぐようにしております。

 

約束ごととは言え、知らない内に捨てられていたということになると悲しいことですからね。
逆の立場になれば怒り心頭するやもしれません。

 

それゆえに、一定の期間を設けて木型の有無をお尋ねしご協力を願い出ている次第です。

 

 

ということで、パッケージを製作するための木型の管理についてお伝えさせて頂きました。

 

そして、この度の木型の有無に関する問い合わせにご協力頂きましたお客様、この場を借りてお礼を申上げます。

 

ご協力ありがとうございました。

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ