パッケージの表面加工であるフィルム貼りについて

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パッケージにおける表面加工には様々な意図・用途があります。
その中でも使用頻度の高い用途としては、以下の4つがあります。

1 印刷面の保護、すなわちインキのこすれや色落ちの防止であり、
2 箱そのものの保護として耐油性や耐水性を持たせたり、
3 美粧性の向上を目的に、光沢感を与えたり逆にマット調にしたりと
4 食品の直置きを可能にする、それが可能となる表面加工を行う。

このあたりを目的に表面加工を行うことが多いです。
一言でいえば、「箱の付加価値を高める」という目的になります。

さて、上にあげました用途を達成するために
それに適した表面加工を選択するわけですが、
今回はその中の一種、フィルム貼りについて
ご紹介していきたいと思います。

①パッケージの表面加工におけるフィルム貼りとは

パッケージを作製するにあたっての表面加工の一種であるフィルム貼りとは、
ポリプロピレン(PP)フィルムやPETフィルムをパッケージの表面に貼る加工を指します。

この表面加工の特徴としてはPPやPETといった
極薄のフィルムを箱の表面(印刷面)に貼ることで
非常に強い光沢がでることから、パッケージに高級感を持たせられます。

また、光沢を消すラミネート加工(マット感を与える)タイプのフィルム貼りもあります。
細かな凹凸をフィルムの表面につけることで反射角を敢えて揃わせないことで
艶を消すというものです。

他の表面加工のような溶剤では無くフィルムを貼る、ということから
インキのかすれ等に対しても強い耐性が得られます。

さらに、耐油性・耐水性が得られることに加えて
食品の直置きも対応できる(この場合は食品を置く箱の内側にフィルムを貼ります)。
というように初めに挙げました表面加工の主要な用途の
様々な部分に対応できる表面加工だと言えます。

気をつけなければならない点としては、
光沢感が強いために、箱に傷がついた場合は
その光沢によってフィルムを貼っていない箱に比べて
目立ちやすいことでしょうか。

また、単純に表面加工の単価としては
他の加工に比べて高くなってしまう。という点も挙げられます。

とはいえ得られる効果の多い加工でありますれば、
その用途に沿って使用することで非常に大きな付加価値を与えられます。

②パッケージの表面加工におけるフィルム貼りの別種

別種というと語弊がありますが…
フィルム貼りには他にも種類がありまして、
まず挙げられるのは「S-648」というフィルムになります。

実は通常のフィルムで接着剤が着きません。
そのため、後工程に糊貼りが有るパッケージの場合は
うっかり通常のフィルムを貼ってしまえば最後
糊貼りができずに作り直し。という事態になります。

さて、そういった問題を解決するために開発されたフィルムが
この「S-648」にです。このフィルムの特徴は至って単純。

糊貼りに対する高い接着性がある。

ということです。
ただ、このフィルムは通常のフィルム貼りの時点で他の表面加工とは
一線を画する単価の差があるのに、さらに輪をかけて高くなります。
そのためある程度ロットの出る商品でなければ単価の非常に高いものとなります。

またもう一つご紹介いたしますのは
「窓貼り」になります。

こちらは箱の一部に穴を空けて、その部分のみに
箱の内側からフィルムを貼る加工を指します。

どのようなものかは、「窓貼り」で検索いただければ
いくらでも画像が出てきますので興味のある方は調べていただければと思います。
お菓子売り場などでも良く見かけます、商品の中身が見えていて、
かつ商品が外に出ないように加工されている箱のことです。

箱の一部分のみにフィルムを貼りますので
全面に貼るよりも安価で済みますし
これを応用して、箱内側の底面や天面のみにフィルムを貼る加工もあるようです。

③パッケージの表面加工におけるフィルム貼りの組み合わせ

②で紹介いたしました「窓貼り」ですが、
これと通常のPP貼りとを組み合わせることも可能です。
つまりPPを貼ってからトムソンを通して、
そこから空けた窓部分に裏面からフィルムを貼る。といったものです。

それ以外にも裏面全面にフィルムを貼ることを目的とされるのであれば、
まずトムソンにて窓のみを空けて、次にフィルムを貼り
再びトムソンを通して箱形状に抜く。という工程もあります。

窓貼りとPP貼りの組み合わせの場合は窓貼り代が追加で必要になりますし、
トムソンを2回通す場合はもちろんトムソン代が2回分必要になります。

どちらにせよ高価なものにはなりますので、
どちらの方がより希望に沿うかを考える必要があります。

と、このように窓を開けたいけどフィルムも全面に貼りたい。
という工程にも対応は出来ます。
フィルム貼りには、様々な利点があり
箱の付加価値を大きく高めてくれる表面加工と言えます。
単価が他の表面加工に比べて高くなるところは
気になる部分でもありますが、
それに見合うだけの要素も多くもちあわせておりますので
一度ご検討いただければと思います。

 

 

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