パッケージの品質としてのニス引きについて

前回は今まで当ブログ内にて紹介しておりました
エンボス加工の、高級感の付与とは少し違う活用方法について、
私の趣味全開の話題を交えて紹介しました。

そこで今回もすでに何度か登場しております表面加工の一つ、
最も安価な表面保護になるニス引きについて、
少し今までとは違う方向から話してみたいと思います。

さて、まずは例によってニスとは?という方は
「化粧箱の表面加工について」
「菓子箱等の作成時に表面加工は重要なポイント!」
などをご覧下さい。

上記のリンク先にて書かれている通り
ニス引きは表面保護を目的とする加工における
最も安価な加工方法と言えます。
さらに加えて書くなら納期的にも
最も短縮しやすい加工であるとも言えます。

それは他の多くの表面加工がその表面加工の為に
一工程を加えなければならないのに対して、
ニス引きはインキと一緒印刷工程中に塗布できますので
単純に製造工程が少ないのです。
そのおかげもあって加工賃ももっとも安価になります。

しかし表面保護としての品質はというと、
高速回転する印刷機を使用して溶剤を塗布する分だけ
塗布できる量にも限界があることもあり
他の表面加工に比べるとどうしても見劣りします。

さて、前置きが長くなりましたがそんなニスの
少し違う方向といいますと、それはニスには「色」があることになります。

基本的にニス引きは表面を保護する溶剤を塗布するだけなので
無色透明なものと認識されている方がわりとおられますが
実際には若干ですが黄色に近い色をしております。

これは印刷の終えた刷り本を見ていただければわかりやすいのですが
ニスを引いた部分とそれ以外では紙の色に差がでています。

とはいえ基本的にはあまり強く影響を与えるものでは無いのですが
例えば水色のベタなどの青っぽい色は色合いに変化も出やすいです。

他にも印刷面以外はコートボールのもともとの白い色合いが良い
というならばニスを全面に塗布してしますとその色合いに
変化が生じますのであまり歓迎されません。
上記のような場合はニス用の印刷版を作製し、
保護する必要のある部分のみ、例えばインキを乗せる部分にのみ
ニスを乗せるような版を作れば紙の色合いには影響を与えずに
印刷することが可能になります。

このように、ニスは安価で手軽なのですが
糊しろに塗布すると糊貼りが出来なくなったり
色をもっていたりと、存外に気を抜くと
落とし穴にはまる加工でもあります。
お互い、落ちてしまわないよう気をつけましょう。

 

 

 

ご質問のある方は下記よりお気軽にお問合せ下さい。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ