オリジナル化粧箱・パッケージのコストダウン事例 vol.2

前回(5/16)までは、計4回に渡り『形状変更に関するコストダウン』という
事例をお届けさせて頂きました。

そして今回は『表面加工によるコストダウン』をお届けしたいと思います。

『形状変更に関するコストダウン』の冒頭でもお話しした通り、「そんなこと
ぐらいは知っているよ」というような、ある程度『常識』的な部分も多いかと
は思いますが、「初めて知った」という方のためにも、超初歩的なところから
はじめたいと思います。

知らなかった方は是非!
知っている方はそれなりに!
ご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。

表面加工によるコストダウン

表面加工の種類と特徴

まず初めに、一般的な表面化工の種類を紹介します。

① ニス or マットニス

もっとも簡易な表面化工とも言え、印刷色と同様、印刷機で出来る
表面化工です。すなわち、(これも印刷色と同様)薄く引き伸ばして
原紙に塗布するため、皮膜層が薄くなり、耐摩擦性では最も弱く、
最もグロス感・マット感の低い表面化工です。

② ビニール引き or マットビニール引き

印刷後、オフラインにて行います。印刷機とは異なり溶剤を(ニスより
は)厚く塗布できますので、皮膜層も厚くなり、その分耐摩擦性もUP
しますし、グロス感・マット感もUPします。

③ プレスコート

ビニール引きと同様オフラインにて行います。ビニール引きとの大きな
違いは、溶剤を塗布後、鏡面にてプレスします(『プレスコート』と言わ
れる所以ですね)。そのため、オモテ面の平滑性が優れグロス感が
極めて高くなると言えます。ただ、それがゆえに少しのスリ傷でも
目立ちやすいと言えます。
※プレスコートに『マット』はございません。

④ UVコート

通常インライン(=印刷機)で行いますが、印刷色を刷る胴とはことなり
コーター胴にて行います。ので、印刷色・ニス等の場合と異なり、厚み
を持たせることができるので、耐摩擦性も優れています。グロス感に
ついては、意見が分かれるところですが、③のプレスコートと同等レベル
になります。
但し、UVコートの場合、版を作らないといけない場合が多いため、その
版代が高価でもあり、価格面では③のプレスコートの方が若干優位性が
あります(=双方とも『版あり』・双方とも『版なし』で比べれば、あまり差は
ありません)。

⑤ フィルムラミネート (グロス or マット)

文字通り、印刷原紙にフィルムを貼り合わせるため、最も耐摩擦性に優れ
グロス感・マット感も一番だと言えるでしょう。
特にマット感を強調したい場合はオススメです。手触りもなめらかで高級
感が醸し出されます(グロスの方については、比べればもちろん輝度が
高いと言えますが、見た目の違いはそれほど大きくありません)。

表面加工の価格比較


上記の①~⑤を価格順に並べますと、、、、、、
まぁ、お分かりだとは思いますが
【安】 ① < ② < ③ < ④ < ⑤ 【高】
ですね。
※ ちなみに、グロス感・マット感が高いのは?
【低】 ① < ② < ③ = ④ < ⑤ 【高】
ですね。
※ ちなみに、耐摩擦性に優れているのは?
【弱】 ① < ② < ③ < ④ < ⑤ 【強】

従いまして、『表面加工によるコストダウン』については
⑤→④→③→②→① と変更することによってコストダウンが出来ます。
ということで、以上になります。
なんてことは、ありません(笑)

上記は、あくまで『基本的には!』ということです。
つまり、『基本的じゃない場合もある』ということです。
キーポイントは、ズバリ『ニス』です!!

お客様にとって、コストダウンは最も気になることに1つでしょう。そして、
ニスが安価なこともお客様は良くご存知ですから、コストを抑えよう・抑え
ようとすればするほど【表面化工⇒ニス】という考えになり、『表面加工は
ニスにして!』と言ってしまいがちですが、ここに落とし穴があります。
どういうことかと言うと、実は『ニス』にした方が高い場合があるということ
です。

『表面加工はニスにして!』というのと、『一番安い表面加工で!』というの
とでは、大きく変わってくることになります。
まぁ、弊社のように(笑)良心的な会社であれば、意図を汲んで『ニスが良い
のですか?安い方が良いという意味ですか?』とお聞きしますが・・・
ということで、『ニスの方が高い』とはどういうことかと言いますと、

印刷色と同じ扱いになるということ。

「台数計算」という言葉をお聞きになったことは御座いますでしょうか?
印刷機を動かす場合、事前に色々準備も必要なため「1枚だけ印刷
したから、@10です」という訳にはいきません。たとえ、1枚であろうと
最低料金がかかります。ただ、その最低料金の枚数は各社さん異なり
【1~1,000枚まで】とされてるところや、【1~1,500枚まで】とされている
ところなどが多いです。これを台数計算と言います。
もちろん、その他の表面加工にも、同様に台数計算(=最低金額)という
ものがあります。
ただ、各々の最低基準の価格は、当然各社さんにより異なりますので、
印刷の最低価格と、その他の表面加工の最低価格の、どちらが高いか
という比較になります。
ので、この最低金額内のロットで、かつ、印刷料金の方が高い場合は
『ニスの方が高くなる』ということです。

ニスの上からでは、ノリが付かないということ。

上記で、仮に  印刷最低料金 < 表面加工最低料金  となった場合
でも、『ニス』の場合は、『版』を作らないといけないことが多いです。
『箱』だけに限定すると、貼り加工を伴うものがほとんどなので、ニスの上
からはノリが付きにくくなるため、どうしてもノリ貼する部分にニスが付かな
いように、版を作成しなければなりません。

そして、この印刷用の版を作成すること(=刷版)にも、当然費用が掛かり
ますので、たとえ、  印刷最低料金 < 表面加工最低料金  という場合
でも、総額でいえば、 印刷最低料金+刷版費 > 表面加工最低料金
となるため、『ニスの方が高くなる』ということです。

 

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